スポーティ度がさらに上昇した「アウディ A5」に、シリーズ初のディーゼル仕様

ミッドサイズ4ドアクーペの「A5/S5スポーツバック」ならびに2ドアクーペの「A5/S5クーペ」は、現行モデルが2世代目。2017年のフルモデルチェンジによって、より優美なスタイルと精微なインテリアを得るとともに、FWD(前輪駆動)という選択肢も揃えている。

ちなみに電動ソフトトップを備えた「A5/S5カブリオレ」は、一昨年の5月頃にラインナップから姿を消している。

今回のモデルチェンジでは、外装デザインを大幅にアップデート。すべてのグレードでハニカムメッシュグリルや往年の「Audi Sport quattro」を彷彿とさせるボンネットスリット、ボディ一体型サイドスカートを装備し、スポーティな魅力に磨きをかけている。

グレード体系も見直され、エントリーとなる「advanced」と装備充実の「S line」、高性能グレードの「S5」で構成される。

その一方、シリーズ全体のスポーティネスも底上げされていて、「advanced」は従来のS lineよりもスポーティな位置づけとして、大型フロントブレードレートやマトリクスLEDヘッドライトなどが標準装備される。

新しい「S line」には、別格の存在である「RS5」のデザインエッセンスを注入。そして「S5」では、専用の前後バンパーやエアインレット、新デザインの19インチアルミホイールなどが装備される。

内装では、最新のインフォテインメントシステム「MIB3」を初採用し、10.1インチにサイズアップされたタッチパネル式のセンタースクリーンを装備する。

また、「S line」と「S5」には、新装備のブラックグラスルック・コンソールパネルとアーティフィシャルレザー(センターコンソールならびにドアアームレスト)を採用し、上質感を高めている。

パワートレーンも大幅に刷新。「45 TFSI quattro」は、2.0Lの直噴ガソリンターボ(249ps/370Nm)に、12Vのマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、より効率を高めたエネルギー回生やコースティング(惰力走行)を実現している。WLTCモード燃費は12.9km/L。

また、A5シリーズで初めて、クリーンディーゼルエンジン仕様を採用。スポーツバックのみで選べる前輪駆動の「35 TDI」は、2.0Lの直噴ターボディーゼル(163ps/380Nm)に、12Vのマイルドハイブリッドを組み合わせる。WLTCモード燃費は17.1km/L。

高出力化した直噴ターボディーゼル(190ps/400Nm)にクワトロを搭載した「40 TDI quattro」は14.6km/Lとなる。トランスミッションはいずれも7速Sトロニックを組み合わせる。

そして、高性能グレードの「S5」では、3.0LのV6直噴ガソリンターボ(354ps/500Nm)に8速ティプトロニックを組み合わせる。さらにダンピングコントロールSスポーツサスペンションやSモデル専用のハニカムメッシュグリル、アルカンターラ/レザーのSスポーツシートなどが標準装備される。

■主なグレードおよび価格
A5スポーツバック 35 TDI=616万円~
A5スポーツバック 40 TDI quattro=643万円~
A5スポーツバック 45 TFSI quattro=710万円~
S5スポーツバック=926万円

A5クーペ 40 TDI quattro=643万円~
A5クーペ 45 TFSI quattro=710万円~
S5クーペ=926万円

(zlatan)

画像元:アウディ ジャパン