寒い冬だからこそ幻想的に美しい氷像たち、国宝松本城氷彫フェスティバル

12月から寒さが厳しくなっている今シーズンだが、寒い季節ならではの楽しいイベントもある。

トップレベルの氷彫刻師が氷像の技術と芸術性を競い合う「国宝松本城氷彫フェスティバル2021」を紹介しよう。

■芸術的な氷像の数々を一堂に鑑賞

長野県松本市の松本城を中心に2021年1月20日(水)~24日(日)に開催される「国宝松本城氷彫フェスティバル2021」は、今回で35回目を迎える伝統ある冬の恒例イベントだ。

「北アルプスの美しい山並み」と「国宝松本城」の景観に見事にマッチした芸術的な氷像の数々を一堂に鑑賞できる希少なイベントで、例年大勢の来場者が訪れている。

今回は、新型コロナウイルス感染症対策のため中心市街地にも作品展示会場を分散させ、作品鑑賞をしながら松本城下町周遊を楽しめる企画内容となっている。

他にも、太鼓の演奏やダンス、お笑いライブなどのステージイベントや、松本ならではの食を楽しむ「キッチンカー広場」も登場。また松本中心エリアでは、市街地飲食ラリー「城町バル」や「松本カリーラリー」を同時開催する。

■トップレベルの氷彫刻師が競い合う

「国宝松本城氷彫フェスティバル2021」のメインイベントは、1月23日〜24日の「全国氷彫 コンクール・チャンピオンシップ」だ。全国からトップレベルの氷彫刻師が12チーム総勢24名集い、その技術と芸術性を競い合う。

氷像制作は、23日の夕方から始まる。氷彫刻師たちが一斉にチェーンソーを鳴り響かせながら氷を削り出し、夜通しの制作を経て24日早朝に氷像が完成する。

雄大な北アルプスを背景に朝陽に照らされた氷像はまるで宝石のよう。夜明け前は、ライトアップされ幻想的で美しい輝きを放つ。

朝晩で異なる輝きを見せる表情の変化はもちろん、漆黒の国宝松本城との美しい対比も必見。また氷彫刻師による圧巻のパフォーマンスや、大胆かつ繊細で巧みな技を間近で鑑賞できるのも醍醐味のひとつだ。

※国の方針を踏まえながら感染予防対策を講じて開催するが、感染状況、気候状況によってはイベントの内容が変更や、中止になる場合があるとのこと。

気温が低ければ低いほど、固く締まった氷像の美しさを堪能できそうだ。この冬、朝と晩で表情を変え美しい輝きを放つ氷像を見に、松本に旅してみてはいかがだろう。

国宝松本城氷彫フェスティバル2021

日程:2021年1月20日(水)〜24日(日)
会場:松本城公園、松本駅前広場、枡形跡広場、千歳橋、蔵シック館、てまり時計、花時計公園
公式サイトURL: https://hyocyo.matsumoto-winter.jp/index.html

(冨田格)