環境問題を考えるなら、まずは足下から見直してみよう。
■環境配慮と機能性とデザイン性を融合
アメリカ東海岸で誕生したアウトドアライフスタイルブランド「ティンバーランド」は、環境負荷を最低限に抑え、より良い未来のためにともに行動するという「Nature Needs Heroes(ネイチャーニーズヒーローズ)」の理念のもと、プロダクトの開発・提案を行っている。
今シーズンより、グローバル・クリエイティブ・ディレクターであるクリストファー・レイバーン氏のディレクションのもと、環境配慮と機能性とデザイン性を融合させた最高峰のエコイノベーション「EK+(Earthkeepers+)」を立ち上げた。
そして発表したのが、天然素材を使用しながらも徹底的に軽量性を追求した「トゥルークラウド」コレクションだ。
■雲のように軽く、機動力のあるフットウェア
“環境×機能×デザイン“を開発コンセプトにしたエコイノベーション、EK+が今回フォーカスしたのは、天然素材を使いつつ、都会で暮らす人に自由と自信を与えるような、雲のように軽く、機動力のあるフットウェア。
無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインと、サステナブル素材にこだわる徹底ぶりは、グリーンマインドを持った都市型生活者に解放感と行動力を与えてくれること確実だ。
アッパーには約50%天然ウールを使用。ウールは気温が下がれば暖かく、気温が上がれば涼しく保ってくれる再生可能な天然素材。しかもアレルギーを引き起こしにくい低刺激性。
ライニングには持続可能に管理された森林から調達された天然ユーカリ木材パルプを70%と、製造工程で出た廃棄されるはずの余剰コットンを30%混紡した繊維素材を採用。なおこの素材の製造時に使用する水の消費量は、従来のコットン生地に比べ95%も少なくなっている。
これらの素材を使うことで、高い透湿性を実現し、靴の中を常にドライでクールに保つ。ミッドソールには優れた高反発クッション性を備えたEVAブレンドフォームを使用し、履き心地にもこだわった。
■2030年「ネット・ポジティブ」という目標
ティンバーランドは今年9月、2030年までにブランドの製品づくりを、自然から消費した以上のものを自然に還元する「ネット・ポジティブ」という大胆な目標設定を発表した。
これは、新たな時代を迎えるにあたり、よりグリーンな世界を創出するためにはサステナブルなファッションが不可欠と考えたからだ。
具体的には、全ての製品において循環型デザインを意識し、ペットボトル、スクラップレザー、スクラップウールなど通常は廃棄されてしまう材料を使って開発することで製品の寿命が尽きても再びリサイクルできるようなフレームを実現する。
また、製品に使用されるすべての天然素材は環境再生型農業より調達する。環境再生型農業とは、ありのままの自然を模倣して動物を放牧したりすることで、土地に休息と回復の機会を与え、自然界に見られる多様性を再現しながら、多彩な作物を確保することだ。
地球の環境問題に関心を持つならば、身に纏うものにも無関心ではいられない。
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※価格は税抜
(冨田格)