日本を代表する高級サルーン「レクサス LS」が、より静かに快適に

レクサスのフラッグシップセダン「LS」が、2017年のデビュー以来はじめてのマイナーチェンジを敢行した。

今回は、DNAである静粛性と乗り心地を追求するべく、パワートレーンや足回りのファインチューンを実施。また、シート縫い位置などの細部に至るまで徹底的な作りこみを行い、日本独自の繊細な美意識を投影している。

1989年に米国で発売されたLSは、他を圧倒する静粛性や快適性によってレクサスの礎を築いたラグジュアリーサルーンで、現行モデルは5世代目を数える。

今回はパワートレーンや足回りを最適化し、エモーショナルかつコンフォートな走りに磨きをかけている。

まず3.5LのV6直噴ツインターボでは、日常域におけるトルクの立ち上がりを向上させるとともに、燃焼効率や静粛性を向上。具体的には、コンロッド形状の最適化や可変バルブタイミング機構(VVT)の油圧制御化、ウェイストゲートバルブのバルブ開度をより緻密に制御するといった改良が施されている。

また、シフトスケジュールの変更によってギヤ段を維持したまま加速できる領域を拡げ、スムーズかつジェントルな走りに磨きをかけている。

足回りでは、ランフラットタイヤの縦バネ剛性、スタビライザーバーのばね定数、バウンドストッパーの先端剛性を最適化し、室内に伝わる振動や衝撃を低減している。

合わせてシートも改良し、新開発の低反発ウレタンパッドを採用するとともに、シート表皮の縫い位置をより深い位置に変更して、振動吸収と座り心地を向上させている。

エクステリアは、より上品かつフォーマルな方向にブラシュアップ。ヘッドランプ周りの意匠変更とともにスピンドルグリルがダークメタリックに変更され、さらなる高級感と落ち着きをまとっている。リアランプは、内部のメッキモールがピアノブラックに変更されている。

新色ボディカラーの「銀影(ぎんえい)ラスター」にも注目したい。レクサスが長年こだわってきたシルバーが最新の塗装技術によって昇華され、鏡面のように粒子感をほとんど感じさせない滑らかな質感を特徴とし、時の移ろいや変化に呼応して様々な表情を見せる。

インテリアでは、ステアリングとセンターコンソールのスイッチ類を端正なブラックで統一。多彩なオーナメントパネルには、日本ならではの職人芸を感じさせる、「月の道」を表現したプラチナ箔&西陣が新たに追加されている。

運転支援システムは「レクサス セーフティシステム+A」を全車に標準装備。2021年には、さらに高度に自動化した「Advanced Drive」が追加される予定となっている。

■グレードおよび価格帯
LS500=1,073万円~1,580万円
LS500 h=1,219万円~1,728万円

(zlatan)

画像元:LEXUS