世界で初めて野球やアメフトなどのボールを作ったことでも有名な1876年アメリカ発のブランド「A.G.SPALDING&BROS」のECサイトがオープンしたことをご存知だろうか。
100年前に実在したオリジナルディティールと、旧式織機で織られた日本製の吊裏毛素材で、アーカイブが持つ雰囲気を再現しつつも、今のライフスタイルにフィットするプロダクトを展開。
その独創的なデザインと洗濯する度にふっくら感が蘇る極上の吊裏毛は、まさに時代を超えたタイムレスな物だと感じられるはずだ。
今回は同ブランドの一部商品を紹介しよう。
■A.G.SPALDING&BROSのアイテムラインアップ
●SIDE-LINE PARKER (サイドラインパーカ)
1930年代に存在した、ブランドのアイコン的なモデル。ネーミングは、サイドライン際で待機する選手たちを寒さから守るための、今で言うベンチウォーマー的アイテムだったことに由来する。
保温性の高いダブルフェイス(生地2枚合わせ)で、ハンドウォーマーポケットはボクシンググローブ型というオリジナリティーあふれるディティール。繊細な指先の感覚が重要となる球技に深く携わっているA.G.スポルディングらしい発想だ。
●TRAINING SHIRTS(トレーニングシャツ)
一見、1950年代以前に主流だった両Vスウェットだが、実は袖リブのデザインにA.G.スポルディングらしさが詰まっている。
これはスウェットがウールからコットンに置き換わった、1920年代に発売されたデザインが原型。首元のガゼットのように、V字に切り込まれた形状の変形袖リブ(ガゼットスリーブ)。
リブの伸縮性が乏しかった黎明期に創意工夫を凝らして、編み出された機能美と言える。
●FOOTBALL SHIRTS(フットボールシャツ)
スポーツウエアの市場に進出した1900年代初頭のカタログを見ると、原点となった野球やアメフトなどの球技に特化していた。
当時はウールで製造されていたフットボールシャツを、着やすいようにコットン素材でアップデート。ショルダーのフライスと脇下のガゼットは、当時の限られた生産背景や手法の中で、高い運動性を求めた結果のデザインと言えるだろう。
実はスウェットアイテムにおいてもパイオニア的な存在であり、古着市場ではアーカイブピースが非常に高値で取引されているブランドでもある。気になった人はECサイトをチェックしてみては?
ECサイトはこちらから
https://shop-agspalding-com.stores.jp/
(IKKI)