ペットボトルのアップサイクル素材を使用、ブライトリングの新ウォッチボックス

ブライトリングは、サステイナブルなウォッチボックスを発表した。布地から箱の開閉用プッシュボタンまで、新ウォッチボックスは、幅広くリサイクルできるプラスチックの代表的な存在、ペットボトルのアップサイクル素材のみを利用している。

これは環境への影響を削減するためのブランドの取り組み、またこれまで長い間時計業界の主流を占めていた、サイズも重量も大型のウォッチボックスから、小型のスマートな組み立て式へ移行させようとする取り組みを強調するものでもある。

このサステイナブルなパッケージはすでに、環境と経済に好影響を与えるソリューションに対してソーラー・インパルス財団から寄与される「Efficient Solution Label」認定を受けている。

■ペットボトルをアップサイクルした素材で作られたブライトリングのウォッチボックス

原則は「ゆりかごからゆりかごまで」つまり「再生」。ボックスが不要になったときには処理場でリサイクルし、rPETサイクルへと戻すことができる。このブライトリングの新ウォッチボックスは2021年初頭から導入予定だ。

■物流の最適化とCO2排出量の最小化

再開発されたこのパッケージコンセプトにより、ブライトリングは新ボックスをファクトリーからそれぞれの市場に直接運搬できることになり、ボックスの輸送距離が平均30%近くも短縮された。

小型化したこと、特に折りたたんで平らにして輸送できるようになったことで、物流にも好影響が現れる。環境に優しいウォッチボックス探しを始めて以来、ブライトリングが経てきた数々のステップを踏むことで、輸送におけるCO2排出量は従来のウォッチボックスの輸送時に比べて60%以上減少する。

■ブライトリングの顧客にもう一つのメリット

また、ボックスの中に収められているピローは、第2の使用目的であるトラベルポーチとしても使えるようにデザインされている。

ブライトリングは環境への影響を削減するウォッチボックスというアイデアをもとに製作をスタートしたが、このプロジェクトにはほかのメリットも生み出すことになった。革新的なデザイン、そしてボックスやピローの多角的な利用法により、実用性と多機能性を備えたこのパッケージは高く評価されるに違いないだろう。

(IKKI)