サンクトガーレンから、梨農家を助けるビール「和梨のヴァイツェン」発売

長雨・日照不足で“蜜(みつ)症”の梨が大量発生したことを受け、サンクトガーレンがその梨を使ったビール『和梨のヴァイツェン』を醸造。

瑞々しくフルーティーな味わいを楽しもう!

■神奈川県と新潟県の“訳あり梨”を活用したビール
2020年、異常気象で“蜜症”梨が大量発生。リンゴにあると喜ばれる蜜だが、梨に発生すると食感が悪くなることや、見た目の問題で出荷不可となってしまう。味には問題がないため、引き取ってビールに使用した。

そうして、今年は地元 神奈川県小田原市のほか、新潟県加茂市の農家からのSOSもあり、2県から”訳あり梨”約350kgを買い取って使っている。品種は、豊水・幸水・菊水・新高など数種混ざっている。

サンクトガーレンのフルーツビールは香料などに頼らず、果実本来の香りや味わいを引き出すため、果物をたっぷり贅沢に使う。訳あり果物の利用は、農家にとっては売り物にならない果物が売れてハッピー、ビールを作る側にとっては安く果物を譲ってもらえてハッピーという、互いにとってメリットのある取り組みとなっている。

■フルーティーで瑞々しい味わい
ビールは小麦麦芽を主原料とした、フルーティーなヴァイツェンというスタイルがベース。梨は細切れにしたもの、ペーストに加工したもの、ジュースに加工したものを3段階に分けて加えている。

苦味は抑え、梨の甘い香りと瑞々しい風味をギュッと閉じ込めた、とてもフルーティーなビールだ。

■和梨のヴァイツェン(発泡酒)
このビールは、日本の酒税法で認められている以上の量の果物を使用しているため“発泡酒”表記。麦芽率は50%以上で、税率はビールと同じ。

発売日:2020年10月15日(木)
瓶容量:330ml
希望小売価格:460円(税別)
アルコール:5.5%
販売場所:直営オンラインショップ、京王百貨店新宿店、そごう横浜店、信濃屋食品(一部除く)ほか

このビールは10月に横浜赤レンガ倉庫で開催される「横浜オクトーバーフェスト」の限定ビールとして、樽生で提供する予定で準備していたところ、新型コロナウイルスの影響で直前にイベントが中止となってしまい、急遽ボトル販売を決定。

旬の秋の香りと味を、自宅で楽しもう。

URL:https://www.sanktgallenbrewery.com/pear/

(田原昌)