ラグジュアリーの本質を追求! 10年ぶりのフルモデルチェンジを遂げた「ロールス・ロイス ゴースト」

2代目となる新型ゴーストが先代から受け継いだコンポ―ネントは、ボンネット上のスピリット・オブ・エクスタシーとドアに収められている傘のみ。それ以外は、すべて一から設計や素材が見直されている。

プラットフォームには、すでにSUVの「カリナン」やフラッグシップの「ファントム」で実績のある、独自の最新アルミニウム・スペースフレーム・アーキテクチャーを採用。ロールス・ロイスに求められるボディ剛性や運動性能、優れた音響性能を実現し、ドライバーズカーとしてもショーファードリブンとしても、大幅な進化を遂げている。

ボディサイズは全長5,546×全幅1,978×全高1,571mmで、50:50という理想的な前後重量配分も実現している。

心臓部には、最高出力571ps/最大トルク850Nmを誇る、6.75LのV12直噴ツインターボガソリンを搭載。最大トルクは1,600rpmという極低回転域から発生し、パワフルながらも静かでフラットで心地よい移動を約束する。

4輪駆動を採用する足回りは、10年の歳月をかけて煮詰めたというプラナー・サスペンションシステムによって、さらに洗練された「マジック・カーペット・ライド」を実現。プラナーとは「完全に平らで水平な幾何学的平面」を意味し、フロントサスペンションの上部には、世界初のアッパー・ウィッシュボーン・ダンパーが装着されている。

また、4輪操舵システムによって、俊敏性と扱いやすさを向上させたほか、前方カメラで路面の変化を検知してサスペンションを最適化する「フラッグベアラー・システム」、GPSデータを活用して次のカーブに合わせて事前に最適なギアを選択する「サテライト・エイデッド・トランスミッション(8速AT)」なども搭載している。

内外装のデザインテーマは、「ポスト・オピュレンス(脱贅沢)」。建築やファッションなどでも確立されているこの概念は、これ見よがしな表現、いわゆる虚飾ではなく、素材の本質的な価値や知性を求めたものとなる。

外装では、1枚の帆布でできているかのような滑らかなフォルムをはじめ、20個のLEDダウンライトによって控えめに輝くパンテオン・グリル、今回初めてパネルラインに囲まれることなくボンネットに佇むスピリット・オブ・エクスタシーなどがトピックスとして挙げられる。

一方の内装では、「GHOST」の文字と850個の星が幻想的な光を放つイルミネーテッド・フェイシアや、キャビン内をクリーンに保つマイクロ環境浄化システムなどを採用する。また、エフォートレス・ドアも進化し、今回から初めて、ドアを閉める際だけではなく開ける際にもパワーアシストが加わる。価格は3,590万円~。

(zlatan)

画像元:ロールス・ロイス・モーター・カーズ