寄付しながら地球にもやさしい電力サービス「ハチドリ電力」

「ハチドリ電力」というサービスをご存知だろうか。

CO2ゼロの実質自然エネルギー100%プランのみを販売する電力サービスであり、電気料金の1%を支援したいNPOなどに寄付することができる仕組みのサービスだ。

カリブ海の国・ジャマイカで教育支援を行なっている社会活動家・古田優太郎氏は、この「ハチドリ」電力に参加し、集まった寄付はジャマイカの貧しい家庭の子ども達への奨学金として使用される。

■古田氏が取り組む社会課題

ジャマイカでは、小学校6年生の時に実施される全国統一試験によって、高校卒業までの進路が決定される。しかし、このテストの難易度は非常に高く、学校以外での学びの場がある裕福な家の子ども達しか良い結果を残せないという。現在のジャマイカのシステムでは、どんなに学びたくても生まれた家庭の経済力によって全てが決まってしまうのだ。

このような子ども達に対し、古田氏は、自らの人生を自ら切り開く学力を身につけてもらうため、算数・プログラミングを扱う訪問型塾を運営し、教育支援を行なっている。

近年の異常気象や環境変化にも関心を持っていた古田氏は、ハチドリ電力の事業を知り、参画したいと強く感じたのだとか。

■子ども達が安心して学べる場をつくるために

ジャマイカでは治安や公共交通の面から、子どもたちが塾に通うために移動することは容易ではない。そこで学校に直接赴いて指導を行う「訪問型学習塾」を実施している。

また、教育全体で変化を起こすには、現地の教育を作る教育省にも影響を与えていく必要があるため、活動で得た知見を教育省のオフィサーに提案し共有している。

■ハチドリ電力について

ハチドリ電力は、大きく分けて3つの特徴がある。

一つ目の特徴は、電気料金の1%を支援したいNPOなどに寄付ができる。さらに活動報告が届くことで支援者はその活動を詳しく知ることが可能。電気料金1%相当額を、電気料金とは別の寄付となる。

二つ目は、非化石証書(FIT)を供給電力全量分購入することで、実質的に「100%自然エネルギー由来」「CO2排出量ゼロ」の電気を提供。電気を使っても地球環境に負担をかけない。

そして三つ目は、電気料金の1%は自然エネルギー基金になるため、ハチドリ電力を使うほど自然エネルギーの発電所が増える追加性をもった仕組みだ。電気料金1%相当額を電気料金とは別に寄付するかたちになる。

これからの未来のために、今私たちにできることを行動に移す良い機会かもしれない。

古田優太郎氏 活動紹介ページhttps://hachidori-denryoku.jp/list/furuta/
ハチドリ電力WEBサイト:https://hachidori-denryoku.jp/

(hachi)