緊急事態宣言中、私たちの行動と消費はどのように変化したのか?

コロナ禍は私たちの生活を大きく変えている。在宅時間が長くなったことで、どんな変化が生じたのか。

FCCL(富士通クライアントコンピューティング)が自社ポータルサイト「My Cloud(マイクラウド)」で調査した「新型コロナウイルス感染拡大による行動と消費の変化」をご紹介しよう。

表1. 新型コロナウイルス感染拡大によってパソコンを利用する機会は1日あたりどのくらい増加したか。(単一回答)

■緊急事態宣言中に調査を実施

この調査が行われたのは、今年5月後半、東京は依然「緊急事態宣言」下にあった時期だ。7000人以上のFCCLポータルサイト「My Cloud」ユーザーの回答から窺える「新型コロナウイルス感染拡大による行動と消費の変化」を、3つのテーマから探ってみる。

■約60%のユーザーのパソコン利用時間が増加(表1参照)

在宅時間が長くなったことは、パソコン利用の長時間化が進ませたようだ。約60%のMy Cloudユーザーが1日のパソコン利用時間が増加したと回答、2時間以上増加したという回答も約25%にのぼった。

■利用する機会が増えたネットサービスは?

インターネットを通して利用する機会が増えたサービスは、ニュースサイト、オンラインショッピング、動画配信サービス。

表2. 新型コロナウイルス感染拡大によりインターネットを通して利用する機会が増えたサービスは?
(複数回答)

ニュース、オンラインショッピングについては世代差があまり見られない一方、動画配信サービス、電子書籍については若年層の利用が主となっている。40代未満ではSNSの利用が進む傍ら、70代以上ではメールの利用が根強い結果となった。

■テレワーク推進で、40代~50代のパソコンの追加購入が激増

40代~50代の回答者のうち、約5人に1人がテレワークを実施していると回答。

表3. テレワーク、オンライン学習、オンライン飲み会等を自分もしくは家族が実施しているか?(複数回答)

テレワークを実施する際に購入/導入したものの中では、マイク/ヘッドセット、Wi-Fi/ルータ等のネット環境の増強をしたという回答が多い結果となった。1位は「パソコン」で、テレワーク等へのニーズから追加購入が進んでいることが伺える。

表4. テレワークやオンライン学習などを実施するにあたり、追加で購入・申し込みしたものは?(自由記述)

在宅時間が長くなったことで、インターネットとの関わり方にも大きな変化が生じたことがご理解いただけただろうか。

いつ終息するのかは分からないコロナ禍において、インターネットとの関わり方はさらに深化していきそうだ。

調査名:新型コロナウイルス感染拡大による行動と消費の変化についての調査
調査方法:Webでのアンケート
調査対象:FCCL提供ポータルサイト「My Cloud」ユーザー
調査期間:2020年5月20日(水曜日)~5月26日(火曜日)
回答数:7,161

My Cloud(マイクラウド):https://azby.fmworld.net/

(冨田格)