遠くに出掛けられない今は、時間帯をずらしたり、開放された場所に赴くような工夫をして夏を楽しみたい。
梅雨明けの夏らしいさを求めて、都心部からアクセスの良い江の島方面へ向かってみた。
江の島の海岸でのんびりしたいという時は、鎌倉や藤沢から江ノ電に乗るか小田急線の片瀬江ノ島駅から歩くという選択肢がメインだが、もうひとつオススメしたいアクセス方法がある。
それが、「湘南モノレール」だ。
鎌倉や北鎌倉の手前、大船駅からスタートする湘南モノレールは、山を越えて江の島に至る。羽田空港につながる「東京モノレール」とは違って懸垂式のモノレールで、空中を移動している感覚がとても面白い。
また、モノレールにしては珍しくトンネルを抜けるというのも特徴の一つ。なかなかの速さで鎌倉の山を抜け、湘南へと運んでくれる。モノレールは高所を走るので景色が良く、山を抜けると海が見えるというのもオススメのポイントだ。
今年でちょうど50周年とのこと。
モノレールで空中散歩を楽しみながら、江の島へと向かってみよう。
モノレールの駅からメインの通りを歩くと、江ノ電の江ノ島駅を越え、すぐに江の島への一本道にたどり着く。
ここから江の島に渡って神社に詣でるのもよし、海岸でのんびりするのもよし。今年はコロナの影響により海の家など海水浴場のオープンはされていないが、その分海岸は混雑していないので、テイクアウトでランチやデザートなどを手に入れて海を見ながらのんびり過ごすことができる。
遠くにヨットが走り、足元の砂浜には貝殻などが落ちている。波の音を聞きながら江の島から鎌倉方面へと伸びる海岸線を歩き、やがて七里ヶ浜にたどり着いた。
ここで遅めのランチ。海からも店舗が見えて目立つ、景色の良いレストランへ足を運んでみた。
「アマルフィイ・デラセーラ」はピッツアの美味しいイタリアンで、江の島から鎌倉まで見渡すことのできるテラス席は最高のスポット。真下を走る江ノ電の音も聞きながら、美味しいランチに舌鼓を打つ。
海を見ていると心が落ち着く。たまには開放感を求めて、湘南の海でのんびりしてみてはいかがだろうか。
(田原昌)