クラウドファンディングで、最終達成率675%までになった「マイナス5℃熟成の日本酒」。
日本酒専門の酒販店・さくら酒店は、全国各地の日本酒を「マイナス5℃」で熟成させて届ける新サービスを加えた「日本酒おまかせ便 酒標(さけしるべ)」を発売する。
■日本酒の新たな味を自宅で楽しめる新しい取り組み
全国各地の銘酒をマイナス5℃で熟成させ、飲み頃になったものを月に1本お届け。毎月お酒(地域)が変わるので、自宅にいながら帰省や旅行をする気分も味わえる。
「マイナス5℃」は日本酒の劣化の主な原因である、お酒内の酵母や酵素の活動を最小限に抑える温度と言われる。お酒が凍り始める一歩手前の環境下に置くことで、お酒本来の味わいを損ねることなく、綺麗に熟成させることができる。
これまでの日本酒の管理の常識は「冷蔵」か「常温」しかなく、残念ながら味わいが劣化した商品も多く流通していた。「マイナス5℃」では、本来の味わいをベースに、フレッシュさと熟成感を兼ね備えた新感覚の味わいを楽しめる。
流通システムの簡略化によってベストな状態のお酒を求めやすい価格(定額制)で販売。
■どうしてマイナス5℃なのか
温度が高いと化学反応の速度が速まり、温度が低いと遅くなることを「アレニウスの法則」と言う。
お酒の中には味わいや香りを形成する様々な成分があるが、温度が高いとこれらの成分が変化するスピード、つまり味わいが崩れるスピードは速くなる。特にお酒の中に含まれる酵母や酵素は、温度が高いほど活発に活動し、味わいの成分が著しく変化する。
これらの活動を最小限に抑え、かつ味わいのバランスを最も良く保つには、お酒が凍る一歩手前の、できるだけ低い温度で保管することが必要。その温度こそが「マイナス5℃」だ。
■届く日本酒の一例
【射美】(杉原酒造=岐阜県揖斐郡)
「日本一小さな酒蔵」という番組がきっかけで、日本酒ファン垂涎の的になった幻の酒。
今やほとんど市場に出回らない「射美」を醸す5代目蔵元の杉原慶樹氏は、青年海外協力隊を経て、日本の文化である日本酒を守りたいと廃業寸前の蔵を立て直した。農業試験場の職員と共同開発したオリジナル酒米で独創的な酒を醸す。
【作】(清水清三郎商店=三重県鈴鹿市)
G7伊勢志摩サミットでの乾杯酒にも選ばれた、今最も評価の高い銘柄のひとつ。
日本最大規模の利き酒審査会・SAKE COMPETITIONでの歴代日本一を始め、全米日本酒歓評会グランプリ、フランスKURA MASTERプラチナ賞など、そうそうたる受賞歴を誇る。
日本酒の当たり前を変える、新宅配サービス。マイナス5℃で熟成させた日本酒を楽しんでみては。
酒標:https://colorme-repeat.jp/8/2c65cae9/sakeshirube
※画像はイメージ
(MOCA.O)