昨年2月に日本導入された「AMG GT 4ドアクーペ」は、究極のハイパフォーマンスと官能的なデザインに加え、日常使いでの利便性や快適性をバランスさせた4ドアのスポーツカー。ライバルとしては、「ポルシェ パナメーラ」や「BMW M8グランクーペ」などが挙げられる。
今回の改良では、MBUXの標準化に加え、ボディカラーに新色の「ハイテックシルバー」を追加。また、断熱強化ガラスを採用したパノラミックルーフを「GT43」と「GT53」に、軽量カーボンファイバールーフを頂点モデルの「GT 63 S」にそれぞれオプション設定している。「GT 63 S」には、足元を照らすブランドプロジェクターライトも追加された。
パワートレーンは2種類。「GT43」と「GT53」には、電動スーパーチャージャー付の3.0L直6・直噴ガソリン+電気モーターのISG(16ps/250Nm)+48V電気システムが搭載され、最高出力/最大トルクは「GT43」が367ps/500Nm、「GT53」が435ps/520Nmをそれぞれ発生。レーシングスタイルの走りから日常域における快適かつ効率的な走りを実現する。
そして、頂点モデルの「GT 63 S」には、最高出力639ps(!)/最大トルク900Nm(!)を放つ、4.0LのV8直噴ガソリン・ツインターボが搭載され、爆発的かつエモーショナルな加速を生みだす。
全長5mを超える4ドアクーペながら、0-100km/h加速はわずか3.2秒。最高速度は315km/hに達する。その一方、気筒休止システムの「AMGシリンダーマネジメント」による効率的かつインテリジェントな走りも実現する。
トランスミッションは、「GT43」と「GT53」に9Gトロニック(9速AT)を最適化してシフトタイムを大幅に短縮したAMGスピードシフトTCTを搭載。ドライブモードは「Comfort」「Slippery」「Sport」「Sport+」「Individual」の5種類が用意される。
一方の「GT 63 S」には、トルコンの代わりに湿式多板クラッチを採用してダイレクト感のある素早い伝達を実現したAMGスピードシフトMCTを搭載し、レーススタート機能や自動ダブルクラッチ機能なども採用する。ドライブモードは先の5種類に加え、サーキット向けでドリフトモードも愉しめる「RACE」も選択できる。
また、すべてのモデルにパフォーマンス志向の四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」が組み合わされる。モータースポーツ由来のシャシーは強靭で、ラゲッジフロア部にCFRPを採用するなど剛性強化と同時に軽量化も図られている。
■グレードおよび価格
AMG GT 43 4MATIC+=1,216万円
AMG GT 53 4MATIC+=1,647万円
AMG GT 63 S 4MATIC+=2,437万円
(zlatan)
画像元:メルセデス・ベンツ日本
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