KADOKAWAが街を作る!職場・芸術・エンタメの複合施設が所沢に誕生

この秋、所沢が大きく変わる。8月よりプレオープンする「ところざわサクラタウン」をご紹介しよう。

武蔵野樹林パーク&角川武蔵野ミュージアム 俯瞰図

■クールジャパンの拠点として「行動する文化」を世界に発信

11月6日(金)にグランドオープンを予定している「ところざわサクラタウン」は、KADOKAWAと埼玉県所沢市が共同で進める「COOL JAPAN FOREST構想」の拠点施設。ミュージアム・イベント・ホテル・レストラン・書店・オフィス・神社、あらゆる文化をひとつにした、日本初のコンテンツモールだ。

角川武蔵野ミュージアムのほか、書籍製造・物流工場やKADOKAWAの新オフィス、イベントスペース(ジャパンパビリオン、千人テラス)、体験型ホテル(EJアニメホテル)、ショップ(ダ・ヴィンチストア)、レストラン(角川食堂)、商業施設などが建設中。

注目の「ところざわサクラタウン」から、角川武蔵野ミュージアムはじめ8月1日より先行オープンする施設の最新情報をまとめてレポート。

© 角川武蔵野ミュージアム

■“水面に浮かぶ岩の塊” 角川武蔵野ミュージアム

武蔵野台地の地殻から隆起したようにそびえたち、見るものを圧倒する多面体の建築「角川武蔵野ミュージアム」。世界的建築家の隈研吾が手掛けた図書館と美術館と博物館が融合する、他に類のない文化複合施設だ。

8月1日(土)の角川武蔵野ミュージアムプレオープンに合わせ、1F「グランドギャラリー」及び「マンガ・ラノベ図書館」、さらに2Fのカフェがオープン予定。

マンガ・ラノベ図書館 © 角川武蔵野ミュージアム

さらに11月6日(金)よりオープン予定のミュージアム内「本棚劇場」(4F~5F)の高さ約8メートル、およそ5万冊収蔵の巨大本棚も公開された。

本棚劇場 © 角川武蔵野ミュージアム

角川武蔵野ミュージアム竣工記念展 「隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生 ―  石と木の超建築」

隈研吾氏が携わった石の建築と木の建築を紹介する。特に石の建築では、角川武蔵野ミュージアムの外観・内部空間(一部のエリア)・周辺のランドスケープデザインを公開するとともに、構想から設計、実際の工法までを、隈氏のテキストや設計図、インタビュー映像など豊富な資料で解説する。

隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生 ―  石と木の超建築

会期:8月1日[土] → 10月15日[木]

休館日:火曜日

■「武蔵野樹林パーク」が「東所沢公園」内に8月1日オープン

「武蔵野樹林パーク」は、公募設置管理制度(P-PFI)によって民間事業者として選定された角川文化振興財団が管理運営を担うスペース。チームラボによるインタラクティブな光のアート空間「チームラボ どんぐりの森の呼応する生命」を常設展示し、隈研吾設計の飲食施設「武蔵野樹林カフェ」(9月オープン予定)も設置する。

常設展示 「チームラボ どんぐりの森の呼応する生命」

縄文時代の日本では、落葉広葉樹林が広がっていた。落葉広葉樹林はどんぐりの実がなる樹木であり、どんぐり類は縄文人にとっては主要な食料だった。縄文時代、多くの人々は、どんぐりという食料が豊富で、明るくて住みやすいどんぐりの森と共に生きていたのだ。

非物質的であるデジタルアートによって「自然が自然のままアートになる」という「Digitized Nature」というアートプロジェクトを行っているチームラボが、武蔵野のどんぐりの森を、人々の存在によって変化する光のアート空間に生まれ変わらせる。

展示作品 ①自立しつつも呼応する生命 – 液化された光の色 , Sunrise and Sunset

teamLab, 2020, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takaha

展示作品 ②呼応する木々/ Resonating Trees

teamLab, 2014, Interactive Digitized Nature, Sound: Hideaki Takahashi

武蔵野樹林パーク

休館日:火曜日

武蔵野樹林カフェ © KENGO KUMA AND ASSOCIATES

■地元の新鮮食材を豊富に使ったレストラン「角川食堂」8月3日オープン

「ところざわサクラタウン」は、KADOKAWAの新オフィスや書籍製造・物流工場も備える複合施設という顔も持つ。8月3日にオープンする「角川食堂」は、社員食堂でありながら、一般のユーザーも利用できるレストランだ。

昔から都市近郊農業がさかんな野菜の一大生産地である所沢の特長を活かし、地元で生産された新鮮な旬の食材を取り入れ、栄養バランスを考えた日替わり定食をリーズナブルな価格で提供する。また、KADOKAWA社員有志が、料理長とともに研究・開発をして誕生した「角川食堂カレー」や、障がい者雇用の特例子会社「角川クラフト」のスタッフによって丁寧に焙煎された「角川食堂ブレンドコーヒー」など、ここでしか味わえないオリジナルメニューも楽しみだ。

モーニング 500円~(税込)

日替わり定食 1,000円~(税込)

角川食堂カレー 900円~(税込)

角川食堂

都心部では成立できない、職場とアートとエンタメが備わった大型複合施設。所沢がどのように変わっていくのか、今後も注目していきたい。

ところざわサクラタウン:https://tokorozawa-sakuratown.jp/
角川武蔵野ミュージアム:https://kadcul.com/
武蔵野樹林パーク:https://kadcul.com/park
角川食堂: https://www.kadoshoku.jp

※営業時間等については、お出かけ前にHPをご確認ください。

(冨田格)