日産初のクロスオーバーEVとなる新型アリアには、高級感あふれる内外装、EVならではの力強くも滑らかな走り、静粛性の高さ、一充電の最大航続距離=610kmというロングラン性能が与えられている。
ボディサイズは全長4,595×全幅1,850×全高1,655mm。前後オーバーハングをぎりぎりまで切り詰めることで広々とした室内空間を確保しながら、先進的かつ優れた空力性能を予感させるデザインが描かれている。
投影されたデザイン言語は、「スリーク」「シック」「シームレス」。たとえばフロントフェイスでは、日本の伝統的な組子パターンを立体的に表現したグリルや細くシャープなLEDヘッドライト、シーケンシャルウインカーとしても機能するVモーション、LEDによって光り輝く新デザインの「NISSAN」エンブレムによって、先進性を強く主張している。
インテリアは物理的なスイッチを極力排し、デジタル化を一気に進めている。操作感も未来的で、インテリジェントキーを持ってアリアに近づくと、ドアロック解除とともに前後のライトと「NISSAN」エンブレムが光ってオーナーを迎える。電源を入れると、ふたつ並んだ12.3インチのディスプレイが起動し、木目調のインパネにエアコンなどの操作スイッチが白く浮かび上がるという具合だ。
また、「ハローニッサン」と呼びかける音声認識機能や、無線でクルマのソフトウェアをアップデートする機能も搭載されている。
さらにはスマホやAmazon Alexaと連動させることによって、自宅にいながらアリアのエアコンやカーナビのルート設定をしたり、アリアで帰宅途中に自宅の照明やエアコンのスイッチを入れるといった、シームレスな新しいカーライフを実現している。
パワートレーンは、2種類のバッテリーサイズ(64kWh/90kWh)と2種類の駆動方式(FF/e-4ORCE)を設定。日産の最先端4WDシステムであるe-4ORCEは、前後の電気モーターが自在にトルク配分するとともに、コーナリング時は4輪のブレーキも個別に制御される。
もっともリーズナブルな組み合わせは、「65kWhバッテリー+FF」で、最高出力160kW/最大トルク300Nmを発生し、0-100km/h加速は7.5秒、最高速度は160km/h、航続距離450kmを実現する。
一方、もっともパワフルかつフラッグシップ的な組み合わせは「90Kwhバッテリー+e-4ORCE」で、最高出力290kW/最大トルク600Nmを発生し、0-100km/h加速は5.1秒、最高速度は200km/h、航続距離は580km。610kmという最大航続距離を実現する組み合わせは、「90kWhバッテリー+FF」となる。
また、最大130kWの急速充電に対応するとともに、バッテリーの温度を一定に保つ水冷式の温度調節システムを採用し、30分の急速充電で最大375km分を充電することを可能にしている。
そのほか、ハンズオフを可能とする「プロパイロット2.0」や「プロパイロット パーキング」といった最新の運転支援システムも搭載されている。新型アリアは、まさに日産の新しい扉を切り拓く存在になるだろう。
(zlatan)
画像元:日産自動車
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