日本酒とワイン。”醸す”という共通点があるこの2種類の醸造酒作りに取り組んでいる酒造メーカーがある。
■フランスと兵庫で作ったワインと日本酒
日本酒「醸し人九平次」で知られる株式会社萬乗醸造は、フランス・ブルゴーニュの自社畑で栽培したブドウを醸したワインと、兵庫県西脇市の自社田で栽培した米を醸した日本酒の予約販売を開始した。
これは、今年5月に販売開始し完売した「Terroir Kuheiji Vol.1」(『コトー・ブルギニョン2017(赤)』と日本酒『㊈久野九平治本店 黒田庄町田高2018』)に続く第二弾「Terroir Kuheiji Vol.2」。今回は、初リリースの白ワインと日本酒のセットだ。
■自ら育て醸造する、という同じフィロソフィー
2013年よりスタートした醸し人九平次のワインプロジェクト。ブルゴーニュにドメーヌ・クヘイジを作り、7年目にしてようやく初リリースにたどり着いた。第2弾の白ワイン「Kuheiji Blanc 2017」は、モレ・サン・ドニの自社畑のアリゴテ品種を使用。品質を最重要視したブドウから生まれる、ドメーヌ・クヘイジのベーシック白ワインだ。
アリゴテは元来酸が高い品種で、酸を重要視する日本酒「醸し人九平次」と共通点がある。「Terroir Kuheiji Vol.2」にセットする日本酒は「㊈久野九平治本店 黒田庄町田高2018」。これも同じく自ら米を育て、醸造した日本酒だ。同じフィロソフィーの下、栽培・醸造された2品は日本酒とワインというジャンルは違えど共通点を感じる。
今回の白ワインのリリースにより株式会社萬乗醸造には、日本酒、赤ワイン、そして白ワインと同じフィロソフィーの下に生まれた3ジャンルの食中酒がラインナップされたことになる。
この夏、キリっと冷やした白ワインと冷酒のラブストーリー(テロワール)を楽しみたい。
Terroir Kuheiji(テロワール・クヘイジ)Vol.2 ※ワインと日本酒各1本のセット
容量:750ml×2本
価格:10,000円(税別)
※8月1日発売
萬乗醸造公式ショップ「La CAVE de Kuheiji」:https://kuheiji.shop-pro.jp/
(冨田格)