伝統的な建造物である「町家」は、見ているだけでも気持ちが和む。
岡山県津山市にある、江戸時代後期に建てられた町家がリノベーションされ、宿泊施設として生まれ変わった。
■伝統的建造物が宿泊施設に
旧苅田家付属町家群は、重要伝統的建造物群保存地区内にある江戸時代後期に建てられた町家。江戸時代に酒蔵で栄えた旧苅田家住宅に連なる町家で、伝統的建造物としての外観を復原することで当時の空気感と歴史を感じられる癒しのスペースとなっている。
旧出雲街道に面しており、隣接する国の重要文化財である旧苅田家住宅から約60m続く軒庇は、本物件の大きな見どころだ。
平成25年に旧苅田家住宅とともに寄付され、城東地区の観光の拠点とするため、宿泊施設として宿泊棟3棟とラウンジ棟1棟の整備を行った。
■造り酒屋としての往年の趣を感じながらの楽しみも
宿名の「城下小宿 糀や(しろしたこやど こうじや)」は、江戸時代から続いていた旧苅田酒造の酒蔵からお酒の原料であるお米と津山の桜の花のイメージを重ね、歴史風情ある津山の城下町にふさわしい宿として命名した。
施設は1日限定3組の1棟貸しの町家ホテルとして、宿泊棟3棟・ラウンジ棟1棟で構成され、各棟それぞれにキッチンやヒノキ風呂、プライベートな庭に縁側風のテラスがある。
日本酒を部屋の湯船に注ぐ酒風呂が体験できるなど、造り酒屋としての往年の趣を感じながら自由気ままな町家ステイを楽しめる。
■宿泊棟3棟
客室A棟は定員8名。
間取りは、1階に和室リビングとダイニングキッチン・ツインルーム・浴室、2階に9畳の和室とツインルーム。
客室B棟は定員11名。
1階に12畳の和室とダイニングキッチン・ツインルーム・浴室、2階にツインルーム2室を設ける。
客室C棟の定員は6名。
1階に10畳の和室とツインルーム・浴室、2階にツインルーム。
■ラウンジ棟
パブリックラウンジとしてフリードリンクサービスや、地元津山に所縁のある書籍などを取り揃えたミニライブラリーを予定している。
伝統的建造物に指定される趣のある町家で、リフレッシュする時間を過ごしてみては。
開業日:2020年7月17日(金)
宿泊費:16,900円~(大人1人あたり、2名使用、朝食付、サービス料・税別)
住所:岡山県津山市林田町(はいだまち)68
城下小宿 糀や:https://www.tsuyama-kojiya.com/
(MOCA.O)