世界中で注目されている、ジャパニーズウイスキー。
「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2020」にて、銀賞ならびに特別賞受賞を受賞した富山のウイスキーに注目してみよう。
若鶴酒造は、「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2020(TWSC2020)」において、出品した3点が全て銀賞を受賞し、うち1点については特別賞を受賞した。
■富山ならではの技術
2019年に稼働した高岡銅器鋳物ポットスチル「ZEMON(ゼモン)」で蒸留したウイスキー2点と、井波で加工した富山県産のミズナラ樽で熟成したウイスキー1点が受賞した。
熟成期間が短いものや未熟成のものが表彰されるのは珍しく、富山ならではの技術を活用したウイスキーのポテンシャルが評価された結果となった。
さらに「三郎丸蒸留所 ニューボーン2019 アメリカンホワイトオーク新樽」は、「ジャパニーズニューメイク(熟成期間が2年未満の日本のウイスキー)」カテゴリーにおいて、最高得点を獲得し、カテゴリウイナーとして特別賞を受賞した。
受賞商品
■「三郎丸蒸留所 ニューボーン2018 富山ミズナラヘッド」銀賞
2018年に蒸留し、木工の町・井波で製造した富山県産ミズナラを使用した樽「三四郎樽」で、7か月間熟成したウイスキー。
■「三郎丸蒸留所 ニューポット 2019」銀賞
世界初鋳物製ポットスチル「ZEMON」で蒸留。樽詰め前の「ニューポット(原酒)」で発売した商品。2019年9月に1,000本限定で発売し、既に完売。
■「三郎丸蒸留所 ニューボーン2019 アメリカンホワイトオーク新樽」銀賞&特別賞
世界初鋳物製ポットスチル「ZEMON」で蒸留し、アメリカンホワイトオークの新樽で5か月間熟成したウイスキー。
■「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2020」概要
ウイスキ―文化研究所が主催する、今年で第2回目となる世界的なウイスキーとスピリッツのの品評会。今年は国内外から427点の出品があり、銘柄を伏せて鑑定する厳正な審査で最高金賞12点をはじめ、金賞79点、銀賞154点、銅賞83点が決定された。
新しい挑戦をしている蒸留所のこれからが楽しみだ。
受賞結果:https://tokyowhiskyspiritscompetition.jp/winnersresult/
(田原昌)