自宅にいる時間を少しでも豊かにしようと、普段はあまりやらない料理にハマる人が続出している。
参考にしたいのが、今回特別に公開されたクリスチャン・ディオールがこよなく愛した料理のレシピだ。
「美しさの意味と美への礼賛を理解し、完璧を追求し、やさしさとエスプリにあふれた人こそ、真のグルメである」。
とは、書籍『La Cuisine Cousu-Main (手縫いの料理)』の序文にある、シェフのレイモン・チュイリエがクリスチャン・ディオールを表した一文。
アーティスト、ルネ・グリュオーの豪華なイラストによる“美味”が詰まった同書には、美食家で知られ、時には友人にも手料理を振る舞うことが趣味だったムッシュ ディオールのお気に入りの料理のレシピが掲載されている。
パリのレストラン「ブフ・シュル・ル・トワ」やサントロペの「カフェ・セネキエ」といった名店で、彼は近しい友人と口福なひとときを楽しみ、生きる喜びと活力を得て、いきいきとした美が宿るクチュールの創作に力を注いだ。
そのなかから一部のレシピが今回特別に公開されたのだ。
フレッシュハーブをきかせたクリーミーなポタージュ。スフレオムレツやポーチドエッグなどの卵料理と前菜、白身魚のエスカベッシュ、チキンのファルシ、リゾットやマッシュルームのピューレ、旬の野菜を使ったサラダや美味しい食べ方、そしてデザートのレシピまで網羅。
最後には料理用語集も付いているという充実ぶりだ。
英語(もしくはフランス語)で書かれているため一瞬ひるんでしまいそうになるが、翻訳アプリなどを使えば簡単に理解できるレベルの内容で、チャレンジしてみる価値あり。
ざっくりとしたレシピなので、初心者でも無理なく作れそうな点もうれしい。
ムッシュ ディオールがこよなく愛したレシピをご自身や大切な人のために作って楽しんでみてはいかがだろう?
https://diorpress.com/la_cuisine_cousu-main/
(Yuko Ogawa)