緊急事態宣言発出による外出自粛生活で、何が変わり、何が変わっていないのか? お金の面から調査した結果が発表された。
不要不急の外出自粛時のお金の使い方の変化や、収入の増減、リモートワーク等の働き方の変化、生活費は足りているのか?足りない人はどのように凌いでいるのか?などを500名に調査した結果をご紹介しよう
調査目的:不要不急の外出自粛時のお金の使い方の変化、収入の増減などを調べる
アンケート方式:選択式のWEBアンケート
有効回答数:500
調査期間:2020年5月2日・3日の2日間
■アンケート回答者の属性など
■回答者の職業(雇用形態)
■現在は自宅(リモートワーク)で仕事をしているか?
国際社会においては日本のIT化が非常に遅れていると言われているが、「仕事をしていない」と回答した166の中には出勤自粛等の状況のために、働きたくても働けない人も含まれていると推測される。リモートワークができない業種ももちろんあるが、日本のIT導入がもっと進んでいたらこの数字は違っていたかもしれない。
■不要不急の外出は控えているか?
人と人との接触を8割削減の目標を大きく上回る結果となった。コロナ禍に対して意識を高く持って生活している人が非常に多いことがわかる。
■外出自粛による生活費の増減
■外出自粛の影響で増えた出費(複数回答可)
ほぼすべての食事を家で食べることが余儀なくされている今、食費が占める割合が多くなることは容易に想像できる。また、在宅時間が長くなることで、電気代や通信費、日用品の出費が増えることも浮き上がってきている。
■外出自粛の影響で減った出費(複数回答可)
不要不急の外出自粛ということで、対外的な活動に関する出費が明らかに減っていることがわかりる。
■外出自粛による収入の増減
「勤務先へ出勤している」、「自宅(リモートワーク)」、「自宅と勤務先の両方で仕事をしている」と回答した人334名のうち「収入が減った」と回答した人は163名となっている。
■生活費は足りているか
36.0%が「足りないので貯金を取り崩している」と回答している。また、生活費が足りないので、支援制度・借金を考えている人が少数ながらいることから深刻さがうかがえる。
外出自粛もそろそろ緩和され始めようとしている。とはいえ新型コロナウィルス感染が完全に終息したわけではない。万が一、感染拡大第二波が起きて同じような状況になるかもしれないことは意識して、自衛の準備は進めておく方がよさそうだ。
調査結果の詳細はこちら:https://tantaka.co.jp/okanekariru/archives/5103
(冨田格)