手つかずの雄大な自然の宝庫!いつか行きたい、西オーストラリア州の絶景スポット

世界的に新型コロナウイルスが感染拡大し、移動の制限で旅行もままならなくなった。こんな時は「いつか行く」、と思える場所をさがしてみよう。

今はおうちで、いつか行く旅に思いを馳せて楽しめるよう、西オーストラリア州の絶景10選を紹介。

■ヒリアー湖

西オーストラリアにはいくつものピンクレイクが存在する。州都パースから720kmほど南東に位置するエスペランスの沖にあるミドル島のヒリアー湖もそのひとつ。

湖面がピンク色に見えるのは、水中の藻が太陽光の影響を受けるためといわれ、天候によってはパープルやシルバーに見えることもある。ミドル島への上陸は許可が必要ですが、エスペランス発のセスナ機で上空から眺めることができる。

 

■ラッキーベイ

南極海に面するエスペランスの周辺には、世界中の海好きの人々が憧れる、青く輝く透明度の高い海と、真っ白なパウダーサンドのビーチが点在。数ある美しいビーチの中でも特に人気が高いのが、エスペランスから50kmほどにあるラッキーベイ。浜から沖に向かってグラデーションのように変化する青い海と、歩くたびにキュッキュッと音がする、真っ白な鳴き砂のビーチは感動的な美しさだ。

さらに、オーストラリアでも珍しい野生のカンガルーが遊びに来るビーチでもある。10月から11月には、周辺にワイルドフラワーが咲き、さらなる絶景が楽しめる。

 

■ピナクルズ

パースから北へ約250kmに位置するナンバン国立公園は、ピナクルズの奇岩群で有名。荒涼とした金色の砂漠に、何千もの石柱が林立する、まるで異世界のような不思議な光景が広がる。

太古の昔、海だったこの地に、砕けた貝殻や砂などが堆積して石灰石層を造り、何千年もかけて堆積と侵食を繰り返して形成されたピナクルズ。ひとつひとつ形状が異なり、風化は今も続いている。最も美しいのは周囲がオレンジ色に染まる夕暮れ時で、神秘的な風景を造り出す。

 

■ウェーブロック

パースの東約350kmにある小さな街、ハイデンの郊外に位置するウェーブロックは、長さ約110m高さ約15mという巨大な花崗岩の一枚岩。

まるで押し寄せる巨大な波が一瞬で固まったかのような形は、先史以来、途方もなく長い歳月をかけて侵食され形成されたもの。

 

■カルバリー国立公園

ピナクルズから北へ約370kmに位置する。内陸から約600kmを経てインド洋へ注ぐ、マーチソン川の侵食により形成された壮大な渓谷。

赤い地層がむき出しになった峡谷や、ブッシュが生い茂る大地など、ダイナミックな景観が広がる。岩に縁取られた自然の窓 ネイチャーズウィンドウ(ザ・ループ)から眺めるマーチソン川と、遥かに広がる赤い大地は迫力満点。7月から11月には、ゴツゴツとした赤い大地に約800種類のワイルドフラワーが咲く。

 

■バングルバングル

ハチの巣のような奇岩が山脈状に連なるバングルバングルは、西オーストラリアの北東部、キンバリー地域に位置するパヌルル国立公園にある。世界遺産に登録されるこの奇岩群は、1983年に映像の撮影クルーにより世界に紹介されるまで、先住民族などわずかな人にしか知られていない秘境だった。オレンジと茶色の縞模様を持つドーム型の砂岩は、約3億5千万年前から堆積・隆起し、2千万年をかけて侵食されてできたといわれる。また、国立公園内にはカテドラル渓谷やピッカニニークリークなど、自然の神秘が体感できる見どころもある。

ヘリコプターやセスナ機の遊覧飛行や、地元先住民族のガイドで遺跡をめぐるトレッキング、自然の景観を活かした国立公園内の宿泊施設に滞在など、多彩な方法で壮大な景色が堪能できる。

 

■ニンガルーリーフ

美しい海に多様な海洋生物が生息する、世界遺産ニンガルーコーストの海域内にある。沿岸は長さ約260kmにおよび、ターコイズブルーの海には、200種以上の色とりどりのサンゴや、500種以上の魚たちが生息する。

年間を通じてマンタやウミガメなど海の生物と触れ合うことができ、3月中旬から7月にかけては、世界最大の魚、ジンベイザメが多数やってきて一緒に泳ぐ遊泳体験が人気だ。7月からはザトウクジラとともに遊泳するという、世界でも珍しい貴重な体験もできる。

 

■シャークベイ

1991年に世界遺産に登録されたシャークベイは、パース北約850km、インド洋に複雑に突き出たペロン半島の中間あたりにある。点在する島々、深く切り込んだ湾やいくつもの入江をもつこのエリアは、海洋生物の宝庫として知られ、世界最大のジュゴンの生息地。また、世界最古の生物といわれるストロマトライトを見ることもできる。

野生のイルカを間近で見ることができるモンキーマイア、白い浜と真っ青な海が鮮やかなコントラストを描き出すシェルビーチ、世界最古の生物「ストロマトライト」が入江に密集する不思議な光景が見られるハメリンプールなど見どころも多い。

 

■マウントオーガスタス

世界最大の一枚岩、マウントオーガスタスが今の姿になったのは地殻変動などにより9億年以上前に遡ると言われる。岩の長さは約8km、標高715mと、ウルル(エアーズロック)の2倍以上の大きさで、岩というよりもほぼ山のような大きさだ。足に自信のある方は頂上まで往復約12km、約6時間のトレイルコースがおすすめ。

また、マウントオーガスタスの北側にあるエミューヒル・ルックアウトからは全景を眺めることができ、夕暮れ時に刻々と色を変える岩肌は必見。7月初旬からは、周辺に、巨大な猫ジャラシのようなピンクのマラマラが一面に咲く。

 

■カリジニ国立公園

パースから北東へ約1400km、広大なアウトバックに位置する。地殻変動や侵食など25億年にわたる地球の営みが造り上げた急峻な峡谷や断崖など、圧巻の景色が広がる。崖上に位置するオクサー展望台からは、大地にぱっくりと口を開けた岩肌と深い谷底の雄大な光景が迫る。

渓谷には水遊びもできる滝や天然のプールがあり、公園内で唯一、年間を通して水が流れるデイルズ渓谷のフォーテスキュー滝では、滝つぼに自然の淡水プールがある。深い谷底へ降りていくことから「地球の中心への旅」と呼ばれるハンコック渓谷では、狭い洞窟の先に幻想的なカーミッツプールが出現し、まるで別世界のような美しい光景が楽しめる。

 

大好きな人といつか行きたい、西オーストラリア。絶景を巡る旅のプランを練ってみては。

 

(MOCA.O)