フロントミッドシップレイアウトを採用する2+2クーペの新型ローマは、時代を超越したタイムレスなデザインや美しく調和したプロポーションをアピールポイントのひとつとしている。
インスピレーションの源泉は、カーデザインの黄金期ともいわれる1960年代に生まれたグランドツーリング・フェラーリのスポーティエレガンス。新型ローマではピュアで洗練されたスタイリングと完璧なプロポーションによって、車両のパワーやスポーツ性を巧妙に包み隠し、クリーンで優美なスタイルを際立たせている。
なかでも特徴的なのは、前方に突き出た“シャークノーズ”やフルLEDの直線的なフロントランプ、リアスクリーンに組み込まれた可動リアスポイラー、フェラーリ伝統の丸型ではなく極めて薄型でコンパクトなテールランプなどが挙げられる。
ボディサイズは全長4,656×全幅1,974×全高1,301mm、ホイールベース2,670mm。車重は1,472kgと発表されている。
インテリアデザインのアプローチも革新的だ。従来までのコックピットはドライバー優先で設計されていたが、今回はシンメトリカルな「デュアルコックピット」コンセプトの進化版を採用し、パッセンジャーも“走りに関与している”という感覚を強く味わえる仕立てとしている。
フロントミッドに搭載される3.9LのV8直噴ツインターボは、最高出力620ps/最大トルク760Nmを発生。トランスミッションは、フェラーリ初のPHEVスーパーカー「SF90ストラダーレ」から導入された最新の8速DCTと組み合わせている。
パフォーマンスは0-100km/h加速3.4秒、0-200km/h加速9.3秒、最高速320km/hを誇るほか、2.37kg/psというセグメント最高のパワーウェイトレシオも実現させ、並外れたドライビングプレジャーを提供する。価格は2,682万円。
(zlatan)
画像元:フェラーリ・ジャパン
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