2020年3月20日、国際連合による世界幸福度調査により、3年連続で最も幸福度の高い国として選ばれたフィンランド。
Visit Finland(フィンランド政府観光局)は、旅行が難しくなっている今の時期に自宅でできる「フィンランド式の心を落ち着かせる5つの方法」を発表した。
その1:冷たいシャワーで一日をスタート
フィンランド人はサウナと同じくらい、冬に泳ぐのを好む。氷水に飛び込む醍醐味は、水から上がる時に体中に沸き起こる感覚。体が乾き、体内循環が活発になり体が温まるにつれ、幸福感に包まれていく。精神を安定させるホルモンであるセトロニンとドーパミンが上昇し、ストレスが解きほぐされているのだ。
自宅でこれをする簡単な方法は、冷たいシャワーを数分浴びること。朝、一日の始まりに浴びれば、リフレッシュしてその日をスタートできるだろう。フィンランド人の精神である”Sisu”にならって、挑戦してみよう!冷たいシャワーと暖かいシャワーを交互に浴びてサウナのようにすれば、体の循環も更に高まる。
その2 :読書を通して世界を知る
フィンランド人にとって読書は欠かせないもの。
最も広く知られ、愛されているフィンランド文学の象徴と言えば、ムーミン。白く、カバのようなムーミントロールは、フィンランド人作家、トーベ・ヤンソンが1940年代に創作したものだ。今やムーミンは、フィンランド人のアイデンティティを語る上で欠かせない存在となっており、子供から大人まで広く愛されている。ムーミンの本を置いていない本屋や図書館はないだろう。
その3 :ソファに寝転んで、森の散歩をイメージする
森には不思議な力があり、フィンランド人の心は常に森とつながりを大切にしてきた。緑色は気持ちを落ち着かせてくれる。フィンランド人にとって、森はリラックスできる場所なのだ。
森の中でたった15分間過ごすだけで、脈拍が安定し、体がリラックスできるということが科学的にも証明されている。ぜひ試しに目をつむり、ソファで体を伸ばしてみてほしい。そしてフィンランドの森へ、イマジネーションの旅に出かけよう。
その4:シナモンロールを焼いて美味しいひととき
コルヴァプースティは英語で「ひっぱたかれた耳」と訳され、シナモンロールをフィンランド風に焼いてカルダモンというハーブをかけた菓子パンのことを指す。フィンランド人は1年に約10キロも消費するほどコーヒーが好きで、シナモンロールも同様。
フィンランド語には「パンとコーヒー」を意味する「pullakahvit」という特別な言葉もあるほど。これは家で手作りをしたり、外食、仕事で同僚と食事する時も使われている親しみ深い言葉だ。
その5:オンラインで思いを巡らせよう
フィンランドの現代美術には、実験的なアーティストが主導するイニシアティブから広告のギャラリー、重要な芸術機関まであらゆるシーンがあり、現在55を超える美術館やギャラリーがフィンランドにある。自宅のソファから、オンラインでバーチャル・フィンランド旅行をするのはいかがだろう?
例えば、新世代の2020年のエキシビジョンを見るために、インスタグラムを使ってフィンランドにバーチャル旅行体験をしてみては:https://www.instagram.com/amoskonst/?hl=sv
自宅でのひと時を充実したものにするために、ぜひフィンランド発のヒントを参考にしてみてはいかがだろう。
Visit Finland: http://www.visitfinland.com/ja/
(Yuko Ogawa)