依然として猛威をふるうコロナウイルス。首相官邸が発表している「新型コロナウイルスに備えて」の中で、一人ひとりができる新型コロナウイルス感染症対策として、十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけて”免疫力”を高めることが重要であると書かれている。
そこで、免疫力を高めるためにおすすめなのが、『なんとなく不調をととのえるスープ』だ。動物性たんぱく質を一切使わず、野菜の力を最大限に活かして作る、からだにやさしいスープレシピ集になっている。
著者は安曇野にあるホリスティックリトリート穂高養生園で料理人を務める鈴木愛氏。養生園での経験をもとに、体と心をととのえるスープを紹介。
たとえば、免疫力を高める代表的な食材の一つは「ごぼう」がある。また、ごぼうに含まれる食物繊維には感染症などに対する抵抗力をつける成分が含まれている。
本書で紹介しているごぼうのポタージュは、ごぼうを油で炒めたあとに水を少量加えて蒸し煮を繰り返すことで、独特のえぐみがなくなり、甘みがたった味わい深いスープになっている。
本書では、「野菜だしのスープ」「しいたけだしのスープ」「玄米スープ」の3つを紹介。どれも、だしやおもゆのようにすーっと体にしみわたり、「なんとなく不調」に苦しむ体をととのえてくれる。
日々の食事をすべて見直さなくても、1日1回をこのやさしいスープに置き換えるだけで、体は確実に変わるはずだ。
自宅勤務で、自炊をする時間が増えたという人も多いだろう。ぜひ本書で提案するスープを作って免疫力を高め、コロナウイルスに負けない体をつくりたい。
(Takako.S)
『なんとなく不調をととのえるスープ』
■著者:鈴木愛
■定価:1,500円+税
■発行:株式会社世界文化社