初夏に向けて大自然を満喫「おんせん県」大分の観光スポット

別府・湯布院を始め温泉に恵まれたことから「おんせん県」を自称する大分県。中津唐揚げ、とり天、関アジ、関サバなど海山の幸にも恵まれ、グルメな土地としても名高い。2019年はラグビーW杯が準々決勝を含めて5試合も開催されるなど、九州のラグビーの聖地としても有名になった。

しかし、大分県はまだまだ魅力が詰まっている。春から初夏にかけて、大自然を満喫できる10大スポットを、大分県PR事務局が情報発信している「TRY!おおいた News Letter 2020年 3月号」からご紹介しよう。

1)神秘的!5月〜6月上旬、アサギマダラが姫島に上陸

大分県北東部の国東半島沖6キロに浮かぶ姫島には、渡り蝶である「アサギマダラ」が年に2回飛来する。「アサギマダラ」は羽の模様が鮮やかな優雅な蝶で、長距離を移動することで知られている。最大で2000km移動し、姫島に自生する“スナビキソウ”の蜜を求めて5〜6月上旬に南の地から飛来し、10月中旬頃には、フジバカマの花の蜜を求めて再び飛来する。島の北西部にある“みつけ海岸”では、約2000匹を超える「アサギマダラ」が乱舞する神秘的な姿を鑑賞することができる。

【住所】大分県姫島村 姫島村

【HP】http://www.himeshima.jp/

2)グランピング施設:スノーピーク奥日田

スノーピーク奥日田は標高950メートルの山の上にある、キャンプ・登山・アパレルを中心としたアウトドアブランド「スノーピーク」直営のキャンプ場で、高原ならではの空気と、キレイな星空が最大の魅力。スノーピークのアウトドア用品を購入できるショップを併設しているほか、テントなどのレンタルも充実しており、初心者からベテランまで楽しむことができる。

スノーピーク奥日田

【住所】大分県日田市前津江町大野64-1
【HP】https://sbs.snowpeak.co.jp/okuhita/index.html

3)釣り場 上津江フィッシングパーク

森林に囲まれた広大な自然の渓谷を活かして作られた体験型アウトドアパーク「上津江フィッシングパーク」。ヤマメやマスといった渓流釣りを楽しめるのはもちろんのこと、テニスや全長90mのウォーターシューター、バーベキューなど楽しみ満載。キャンプ場や宿泊施設もあり、特にファミリーに人気の施設となっている。

上津江フィッシングパーク

【住所】大分県日田市上津江町川原1656-92
【HP】http://www1.hita-net.jp/~fishng/fishing.htm

4)キャンピングリゾート『花と星』

標高850mの久住高原に位置する年間500種500万本の花々が咲き誇る『くじゅう花公園』の中にあり、テントの周りには癒しの光景が広がるキャンピングリゾート『花と星』。公園内には花をテーマにした香りのショップやドライフラワーの店などが点在し、グランピングだけじゃなく買い物も楽しめる。テントは設備も充実していて手ぶらで楽しむことができ、キャンプ初心者や女性だけでも安心して利用することが可能。普段とは違うキャンプを楽しみたい方には、最適なキャンプリゾート。

キャンピングリゾート『花と星』

【住所】大分県竹田市久住町大字久住4050
【HP】 http://www.hanakoen.com/

5)ミヤマキリシマの花畑、見頃は6月

くじゅう連山では6月初旬~中旬にかけて、天然記念物であるミヤマキリシマが一面に咲き誇り山の斜面を彩る。特に平治岳や大船山ではミヤマキリシマの美しい群落が見られ、この花畑を目的に全国から多くの登山客が訪れている。

6)Sense of wonder由布岳

由布岳の山麓、広がる水田と背後の森は、鳥のさえずりと木の葉の音に包まれた牧歌的な世界。そんな環境にめぐまれた塚原高原の清々しい空気の中で、湯布院野菜や地鶏などを使ったアウトドア料理を楽しむことができる。キャビンとティピーで過ごす大人の為のグランピングリゾート「Sense of wonder由布岳は、自然を感じながら快適な空間でプライベートな時間をゆっくりと楽しむのに最適な場所だ。

Sense of wonder由布岳

【住所】大分県由布市湯布院町塚原44-7
【HP】 http://sowhg.com/

7)COMOREBI

由布市にて四季折々の景観を楽しめる、九州最大規模のグランピング施設「COMOREBI(木洩れび)」。全室冷暖房完備の快適な施設で、厳選のエモー牛のバーベキューと新鮮な大分産の野菜を味わうことが出来る。4種の宿泊施設、テントには、サファリスタイルにやさしい使用感を兼ね備えた家具が並び、ファミリーや気の合う仲間、カップル等誰でもくつろぐことができる。入浴施設も充実しているのは嬉しいところ。

COMOREBI

【住所】大分県由布市狭間町時松105
【HP】 http://comorebi-camp.jp/

8)森と遊ぼう!フォレストアドベンチャー・奥日田

3月19日、福岡県・熊本県との県境にオープンするフォレストアドベンチャー・奥日田。

小学4年生もしくは身長140cm以上の方から遊べるアドベンチャーコースとなっており、大人も一緒になってドキドキの樹上アドベンチャー体験が楽しめる。樹上から滑り降りるジップスライドは4本あり、うち2本は150mを超える谷越えのスリルを味わえる。他にも樹上からネットに飛び移るターザンスイングなど4サイト35アクティビティが楽しめる。

また、フォレストアドベンチャー・奥日田は日本近代化遺産に認定された地底博物館「鯛生金山」に隣接しているため、坑道見学・砂金取り体験・キャンプ場・道の駅などで遊ぶことも可能。

フォレストアドベンチャー・奥日田

【住所】大分県日田市中津江村合瀬3750
【HP】https://fa-okuhita.foret-aventure.jp/

9)巨大こいのぼりをくぐり抜け「日本童話祭」5月5日開催

「日本のアンデルセン」と称される玖珠町出身の口演童話家・久留島武彦のお話活動50年の功績を称え、子供と大人が一緒になってつくる「子どもの祭」として、昭和25年から長い間続いている地域に根付いたイベントが「日本童話祭」。

祭りは、町内2つの会場で開催。三島会場では地域の人々が中心となった「モノづくり体験もの」や「ふるまい」などのブースが多数、地元の方とコミュニケーションをとりながらアットホームな雰囲気を楽しめる。河川敷会場では、全長60mの「巨大こいのぼりくぐり」や、子どもだけが参加できる「魚つかみ大会」も行われる。また会場内には「焼き場」が設けられており、子どもたちが獲った魚をその場で焼いて食べることができる。その他、消防車やパトカー、戦車までもが展示される「はたらくくるま」コーナーなど子どもたちが自由に楽しめるブースが盛りだくさん

「日本童話祭」

【開催日】2020年5月5日(火)
【住所】大分県玖珠郡玖珠町大字帆足268-5
【問い合わせ】玖珠町企画商工観光課観光振興班
【TEL】0973-72-7151
【HP】http://www.town.kusu.oita.jp/Category12-4-0.html

10)誉れ高き高級魚・城下かれいの旬は5月〜7月

「城下かれい」とは、日出町にある日出城址の下に広がる海に生息するマコガレイのこと。この海には海底から真水が湧き出している海域があり、そこで獲れるマコガレイは泥臭さが無く非常に美味だったことから、日出産のマコガレイを「城下かれい」と呼ぶようになった。江戸時代には「殿様魚」と称され、江戸の将軍にも献上されていたそうだ。

城下かれいの刺身は、ほのかに甘みを伴い、舌にまとわりつくような柔らかさでありながらも、奥歯でかみしめるとしっかりとした歯ごたえがある。また刺身だけでなく、天ぷら、煮付けなどどんな料理でも美味しさが引き立つ。4月から9月頃にかけてがシーズンで、特に5~7月頃が最も美味しい時期といわれている。

城下かれい

【漁獲地】大分県速見郡日出町
【旬時期】5月~7月
【問い合わせ】0977-73-3111(日出町役場)

大自然を満喫できる大分県の魅力をご理解いただけただろうか? 「おんせん県」ならではの良質の温泉と大自然、そして海山の幸を堪能する春から初夏の大分県への旅。新型コロナウイルス騒動でインバウンド需要が冷え込んだ今は、ホテルも交通関連も予約が取りやすい。遊びにもなかなか行けない時期だからこそ、ちょっと先の楽しい計画を立てて気持ちを前向きにするのも重要だ。

(冨田格)