チェコでモダンなチェコ料理が楽しめる、山羊印のビール「Kozel」のパブ

「Kozel(コゼル)」というビールは日本ではなかなか見かけることはないが、チェコではよく扱われているビールのひとつ。その直営ビアパブを訪れてみた。

今回訪れたのは、プラハに近い街・ターボルの店。山羊のマークが点灯していて、ひと目でそれと分かる。人気店らしく、地元の人たちで賑わっていた。

ビアパブの名前は「Kozlovna(コズロヴナ)」で、ツノの生えた山羊が立ち上がっている姿が店のシンボルなのだろう。また、店の窓や店内のあちこちに山羊の足跡が描かれていたり、山羊のモニュメントがあったりと、とにかく山羊づくしなのである。

ビールはどれもアルコール4%前後。ダークが有名だが、食事をしながら飲むにはライトもオススメ。ハーフ&ハーフもある。

ジョッキがとても特徴的で、取手の部分が山羊のツノをイメージして作られている。またビールを持った山羊のレリーフもかっこいい。

さて、食事はチーズのピクルスから。瓶に漬けられたチーズがそのまま出てきた。

辛いものやちょっとクセのあるものなど、様々なチーズが入っている。瓶ごと皿に乗せられているのに、サラダのように盛り付けられて素敵な一品。ビールを飲みながら頂きたい。

次はチェコだけでなく、ヨーロッパ各地で見かける「タルタル」という料理。揚げたパンに自分でガーリックを塗り付け、その上に味付けされた生の牛肉をのせて食べるもの。

熱々のパンがおろし金のようになっているので、生のガーリックがしっかりと削られ、普通のガーリックトーストよりも刺激が強い。スパイスが別添えになっていたりするので、自分好みに仕上げて食べる。

このタルタルがあれば、延々ビールが飲めるという料理だ。

温かい料理には「ジーゼック」。平べったいとんかつのように見えるが、こちらは鶏肉。薄くてサクッとしているので、とても食べやすい。

また、料理のお供にはパンケーキのような「ブランボラーク」を。

これはジャガイモを使って作られた薄焼きパンケーキで、店によってカリカリになっていたり柔らかかったりして、多種多様である。これもちょっとしたおつまみにもなる。

同じチェコ料理でも、工夫と盛り付けが美しい「Kozlovna」。女性を連れて行くにもオススメだ。

(田原昌)