三千坪の日本庭園に佇む甲府の迎賓館「常磐ホテル」

甲府の温泉郷、湯村温泉はおよそ1200年前に弘法大師が開湯したと伝わる。武田信玄公のかくし湯の筆頭として知られ、葛飾北斎の「勝景奇覧 甲州湯村」にも描かれた。豊富な湯量を誇り、源泉掛け流しの宿も多い。

今回は皇室の方々も度々利用される「常磐(ときわ)ホテル」を紹介しよう。

 

「常磐ホテル」は松を基調とした日本庭園がある純和風旅館。中庭を中心に東館・西館と11室の数寄屋造りの離れで構成され、客室数は全50室。

東館は南アルプスと中庭を、西館は富士山と中庭を望める。西館の最上階には洋室も3室用意する。

大浴場は男女別に内湯と露天風呂が用意されている。

 

男性大浴場は木材を使用した壁と天井、黒い御影石の浴槽が重厚感を帯び、広い窓のあるゆったりとした浴場。露天風呂は庭園に設えられ、四季折々の景色が楽しめる。

 

女性大浴場は赤い御影石の湯船でこちらも大きな窓が開放的な浴場。露天風呂は檜風呂を用意。

 

離れの客室へは廻廊が続いていて、それぞれ趣の異なる数寄屋造りの建物が佇んでいる。

 

部屋から手入れの行き届いた庭園が眺められ、飽くことなく滞在できる。露天風呂付きの離れもあり、源泉掛け流しの温泉が楽しめる。

 

食事は甲州の食材をふんだんに使った季節の会席料理。上質な霜降が特徴の「甲州牛」や、甲州ワインを飲ませ旨味を強めた「ワイントン」など優れた食材を使用し、見た目も美しい料理が次々に運ばれる。

 

源泉掛け流しの露天風呂が付く離れでは好きな時に外気を感じながら温泉を楽しめ、極上の時間を過ごせる。

 

非日常を感じる空間でおいしい料理に舌鼓を打ち、心地よい温泉に浸かるという贅沢なひとときを味わいに常磐ホテルを訪ねてみては。

 

住所:山梨県甲府市湯村2-5-21

常磐ホテル:https://tokiwa-hotel.co.jp/

relux(常磐ホテル):https://rlx.jp/21674

 

(小椚萌香)