マセラティ「グラントゥーリズモ」の最後を飾る特別限定車は、日本とイタリアをつなぐ架け橋にもなる

マセラティは100年を超える歴史を持つイタリアの高級スポーツカーブランドとして、一方の桐生選手は100m走において日本初の9秒台(9秒98)を樹立して新たな時代の扉を開いたスプリンターとして知られる。両者を結ぶのは、マセラティの理念でもある“走りへの情熱と挑戦”というキーワードになる。

特別限定車のベースである「グラントゥーリズモ」は4人乗りの2ドアスポーツクーペで、ピニンファリーナが描いたクラシックなスポーツカースタイルやフェラーリ製のV8自然吸気エンジンを特徴とする。

デビューは2007年。2年後にはオープンモデルの「グランカブリオ」を追加し、その後もアップデートを重ねて熟成と進化を遂げてきた。また、高性能グレードの「S」や硬派なレーシンググレード「MCストラダーレ」なども話題を呼んだ。

そんなグラントゥーリズモもひとまずの役目を終えて昨年11月に生産終了し、次期型へとバトンとつなぐ。次期型はマセラティ史上初となるピュアEVとなることが既に正式発表されている。

つまり、今回の特別限定車「グラントゥーリズモ グランフィナーレ」は、官能的なV8サウンドを味わい尽くすという意味でも希少な1台となる。

エクステリアカラーには、「日本とイタリアをつなぐ」という意味が込められたビアンコ・フジとロッソ・イタリアーノのバイカラーを纏い、どことなく日本国旗を彷彿させる仕立てとされている。

また、カーボンキット外装(フロントリップスポイラー、サイドミラーカバー、ドアハンドル、リップスポイラー)をはじめ、アルマイト加工&レッド塗装のブレーキキャリパー、カーボンファイバー製のステアリングホイール、アルミニウム製スポーツぺダルなどを特別に装備する。

心臓部に鎮座する4.7LのV8自然吸気エンジンは、最高出力460ps/7,000rpm、最大トルク520Nm/4,750rpmを発揮し、0-100km/h加速を官能的なサウンドとともに4.8秒で駆けぬける。

この特別限定車はオークション形式で販売され、最低入札額は2,700万円となり、売り上げの一部が日本陸上競技連盟へ寄付される。入札期間は、日本時間で2020年2月22日(土)から2020年4月9日(木)午後11時59分まで。

(zlatan)

画像元:マセラティ ジャパン