「場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のこと」を意味する『テレワーク』という言葉をご存知だろうか?
この夏、東京オリンピック・パラリンピックの期間は都内の混雑を緩和するために、国と都がテレワークを推進している。そのために、自宅以外でも仕事ができるコワーキングスペースが都内では急増している。
短時間のテレワークならば、駅の構内でもできる場所がある。それが、東京メトロが2月20日よりサービスを開始する、個室型ワークスペース「Coco Desk」だ。
◾︎個室型ワークスペースとは
テレワークをするために必要なものがコンパクトにまとめられていて、周囲を気にせずに集中できる場所、それが「個室型ワークスペース」。
東京メトロはこれまで、テレワーク等のオフィス以外で仕事をするモバイルワーク需要に応えようと、富士ゼロックスと共同で、個人用のワークスペースの開発、実証実験を行ってきた。実証実験での検証を経て、より快適で利便性の高い施設に改良を行ったうえで、駅構内に個室型のワークスペース「CocoDesk(ココデスク)」として正式なサービスを開始することになった。
「CocoDesk」の特徴
・実証実験の検証に基づき、快適に利用できる広さを確保
・モバイル端末利用に必要な電源コンセントとWi-Fiを完備
・エアコンによる温度調節も可能
防音パネルを活用した静音個室なので仕事に集中しやすいのはもちろんのこと、周りを気にすることなく電話やskype、Face Timeなどを使った打ち合わせにも使える。また資料作成なども快適にできるほか、読書や学習スペースとしても利用できそうだ。
設置場所が駅の構内という立地に加えて、15分単位での短時間利用が可能であることから、移動中のスキマ時間を有効に活用できる。
◾︎4駅7台からスタートして順次拡大
「Coco Desk」は2月20日(木)より、銀座線・南北線溜池山王駅ほか計4駅7台にて提供開始、順次他駅への設置拡大を進めて行く。
<2月20日よりサービス開始の駅一覧>
・南北線・銀座線 溜池山王駅・・・・・・3台
・千代田線・副都心線 明治神宮前駅・・・2台
・有楽町線 池袋駅・・・・・・・・・・・1台
・南北線 六本木一丁目駅・・・・・・・・1台
※2020年3月末までに計10駅設置予定
東京メトロ駅構内とは別に、富士ゼロックスでも今後は駅構外にも「Coco Desk」のサービスを拡大していく予定とのこと。下記の手順で会員登録をすると、駅の構内・構外に関わらず「Coco Desk」共通の登録情報として利用できる。
働き方改革が提唱され、テレワークをせざるをえない機会は確実に増えてくる。手近に使えるワーキングスペースの情報は、常にチェックしておこう。
Coco Desk(富士ゼロックス) https://www.fujixerox.co.jp/solution/menu/cocodesk
(冨田格)