可愛い白熊が目印!地元民に愛される、ドイツのゆったりとしたビアパブ

ビールの国ドイツでは、飲み切れないほど沢山の種類のビールがある。

今回紹介したいのは、可愛い白熊が目印の「Huber Weisses(フーバー・ヴァイセス)」。その直営ビアパブを訪れてみた。

ビアパブ「Weissesbräu Huber(ヴァイセスブロイ・フーバー)」は、ミュンヘンに程近いフライジングという街中にある。

石畳の続く旧市街地の中の小さな広場に、木製のテーブルと椅子がずらりと並んでいる。天気の良い日や夏場には、小さなビアガーデンとなって地元の人たちで賑わうのだろう。

ここに、白熊の看板が立っていた。

今回訪れたのは午前中。店内に入ると、すでに地元のご老人たちが乾杯している。南ドイツでは見慣れた光景だ。

広くはない店内だが、調度品や家具がいい落ち着きを与えてくれる。電気はあまりついておらず、店内に差し込む日の光が程よい明るさで心地いい。地元の人たちがのんびり過ごすのにぴったりな店内だ。

ビールは何種類かあるので、いくつか試してみる。ミュンヘン近郊でメインのヴァイスは、香りが良くてとても飲みやすい。ヴァイスは酵母が生きているので、新鮮な状態で飲む方が美味しい。

また、アルコールフリーもあるので、飲めない人はお試しを。

午前中だったので、朝食セットも注文。白いソーセージの「ヴァイスヴルスト」と、お決まりのプレッツェル。これは午前中に楽しむのが南ドイツ風。

温かくて豆腐のように柔らかなヴルストが、たまらなく美味しい。

古いタペストリーや、この土地を治めていたバイエルン公たちだろうか、肖像画が所狭しと壁に貼られている。

やや薄暗い店内で、渋いマスターがビールを注いでいるのを見ていると、まるでモノクロ映画の世界にいるようだ。

店から出るときには、ドイツ語で「また来てくれ」と笑顔で握手された。歓迎されていたのが、とても嬉しい。

雰囲気も最高のビアパブで、ゆっくりとした時間を過ごすことができて幸せだった。

(田原昌)