日本各地のものづくりに触れる展覧会で「ファッションのこれから」を感じ、「長く大事にしたい一品」を見つけてみては。渋谷ヒカリエ8階の47都道府県をテーマにしたミュージアム「d47 MUSEUM(ディ ヨンナナ ミュージアム)」では、日本各地のファッションアイテムを紹介する展覧会「着る47展(きるヨンナナてん)」を開催中。
■マーケット型の展覧会
第26回として企画した「着る47展」は、「ファッション」をテーマに47都道府県の衣服・靴・鞄・アクセサリーなどを紹介しながら販売するマーケット型の展覧会。
■東京・DOUBLE FOOT WEAR 革靴カスタムオーダー受注会
今回の受注会では、4種類の靴をもとに、代表の中原氏に相談しながら素材・パーツを好みで組み合わせ、世界に一つだけの革靴をオーダーできる。
日時:1月25日・2月22日 11:00~19:00 ※30分ごとに開催(各回1組)
https://www.d-department.com/item/DD_EVENT_16021.html
■もののまわりトーク「岐阜県 野良着ズボンたつけを学ぶ」石徹白洋品店に学ぶ、地域に残る文化のつなぎかた/たつけ受注会
農作業着として着用されていた岐阜県石徹白地域の伝統的な野良着「たつけ」を復活させ、地域の文化を残そうと活動されている石徹白洋品店。同店の平野馨生里氏を招き、地域に残る文化をどのように繋いでいくのか、地元の方への聞き書きから始まった文化アーカイブの経緯や「たつけ」から生まれている地域との繋がりなどを伺う。トーク終了後に「たつけ」のオーダー受注会も。
トーク日時:2月1日 13:00~14:30(定員20名)
https://www.d-department.com/item/DD_EVENT_16397.html
たつけオーダー受注会日時:2月1日15:00~19:30 ※30分ごとに開催(各回1組)
https://www.d-department.com/item/DD_EVENT_16114.html
■もののまわりトーク「奈良県 靴下産業を学ぶ」ヤマヤに学ぶ、靴下産地がつづくために必要なこと
1820年より綿業を営んできた「ヤマヤ」は、1993年にファクトリーブランド「Hoffmann」を立ち上げ、旧式の編み機から新しい編み機まで、表現に合わせて機械を使い分けている老舗靴下メーカー。今回、ヤマヤの野村泰嵩氏を招き、奈良県の靴下産業の歴史や現状、ヤマヤが地域とともにどのように歩んできたかを伺う。大量生産だけでなく、旧式の編み機だからこそできる良さに改めてフォーカスするなど、これまでの技術を新たな表現に変える取り組みを通して、産地が続くことに必要なことは何かを学ぶ。
日時:2月2日(日)17:00~18:30(定員20名)
https://www.d-department.com/item/DD_EVENT_16136.html
■栃木・YES CRFTS “IMAGEMAKE”レザーパーツでつくるカードケース
革のファクトリーブランドYes を展開する、YES CRAFTS 代表の近藤陽輔氏を招き、栃木レザーを使ったコンパクトウォレットづくりを行う。
使われる革は高品質の栃木レザー。栃木レザー社は、フルベジタブルタンニン鞣しという、昔ながらの技術を今に伝える数少ないタンナー。Yes は、その上質な栃木レザー社の革を余すところなく使い切るために四角く分割して再び繋き合わせ、世界に一つ だけの革製品を作る。
日時:2月8日・9日 ①13:00~14:30 ②15:30~17:00(定員:各回10名)
https://www.d-department.com/item/DD_EVENT_16114_16352.html
■もののまわりトーク 栃木レザーに学ぶ、革加工技術
じっくりと時間をかけ、繊維が崩れないように鞣す「植物タンニン鞣し」でつくられる栃木レザー。革そのものの柔らかさを表現できることが特徴。その栃木レザーの代表として、遅澤敦史氏を招き、手間のかかる昔ながらの技法を続けている理由や、その技術からどのような革の表情を引き出しているのかを伺う。毛皮状態から、革素材へと多くの職人の手をかけて生まれる栃木レザーから、試行錯誤から弱みを強みに変え、世界基準のブランドへと成長する取り組みを学ぶ。
栃木レザーを使ったプロダクトを手がける「YES CRAFTS」の屋敷氏にも登壇いただき、革の個体差や、部位で表情が異なる特徴を生かしたデザインの考え方もあわせて伺う。
日時:2月8日 19:00~20:30(定員20名)
https://www.d-department.com/item/DD_EVENT_16400.html
■群馬県・桐染による「籠染」染め替え受注会
「桐染」は1933年より染色技術を牽引し、群馬県桐生市に工房を構える染工房。今回、浴衣や洋服を「籠染」で染め替える受注会の実施が決定した。しわの様に柄をまだらに染める「籠染」は桐染のもっとも得意とする技法だ。
今年の夏に向けて浴衣をオリジナルに染め替えたり、色あせなどで着られなくなってしまった洋服を蘇らせてみよう。詳細は後日WEBにて告知。
■47都道府県をファッションで「着る47展」
会期:2019年12月6日(金)~2020年3月2日月) 11:00~20:00入場は閉館30分前まで
会場:d47 MUSEUM (東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8階)
入場無料
展覧会URL:https://www.d-department.com/item/DD_EVENT_15006.html
(MOCA.O)