「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」日本代表選手団公式服装デザイン発表

着々と東京オリンピックに向けて準備が進められて行く中、ついに日本代表選手の公式服装デザインが発表された。

AOKIが作製する、第32回オリンピック競技大会(2020/東京)・東京2020パラリンピック競技大会で、日本代表選手団が着用する公式服装(開会式用、式典用)のデザインが発表された。

今回の日本代表選手団公式服装(開会式用・式典用)は、「ニッポンを纏う」というコンセプトをもとに、細部に至るまで素材や色柄にこだわり、「東京2020大会の価値の発信」「歴史と伝統の継承」「国民との一体感」を表現。また、オリンピック・パラリンピックの「共生」をテーマに、統一デザインにて作製する。

■暑さ対策を施した「ニッポンを纏う」開会式用公式服装
白と赤が特徴的な開会式用公式服装は、「ニッポンを纏う」というコンセプトのもと、「開催国、日本代表選手団の爽やかな輝き」をテーマに作製。

白のジャケットには、日本古来の伝統柄で、縁起が良いとされる「工字繋ぎ」を陰影でプリント。素材は、優れたストレッチ性と通気性を併せ持っている。また、シワにもなりにくく、ジャケットを脱いで手に持っても安心。

ボトムは、さらさらとして肌離れも良く、ストレッチ性も高い素材のため、夏でも快適に着用できるよう配慮。

シャツには、北陸産地ならではのハイゲージトリコット素材を使用し、ストレッチ性が高くなめらかな肌触りを実現。また、赤ストライプを配するなど、色柄・素材の随所に「日本らしさ」を取り入れた。

■フォーマリティを大切にした「ニッポンを纏う」式典用公式服装
紺と白が印象的な式典用公式服装は、 「ニッポンを纏う」というコンセプトのもと、 「力強く爽やかなフォーマリティ」をテーマに作製。

優美な光沢のある紺色のジャケットに、爽やかな真っ白のパンツを合わせた式典にふさわしいスタイル。素材は、夏に快適と言われる麻100%を使用し、ニット地に編み上げることで、可動性と通気性を高めた。

パンツも、動きやすさはもちろん、汗ばむ季節でも快適に着用できるよう、肌離れの良い生地を選定。シャツは、白襟のクレリックカラーでフォーマリティを表現している。

ネクタイ・スカーフは、縁起が良いとされる「七宝柄」をはじめ、「うろこ柄」「縞柄」等、日本の伝統柄を提案。深みのあるゴールドボタンやエンブレムも日本製。

開会式用・式典用ともにボトムは選択制になっており、男性はノータックパンツ・ワンタックパンツから、女性はパンツ・キュロットから、選手の体型や好みに合わせたスタイルを選択できる。

夏に開催されるため、選手のコンディションを第一に暑さ対策を施しながらも、動きやすさと着心地を高めた公式服装だ。

(田原昌)