新門司~神戸航路に新しいカーフェリー「やまと」が就航!命名・進水式を実施

三菱造船下関で、阪九フェリー向けカーフェリー シリーズ2番船の命名・進水式が実施された。同型1番船「せっつ」に続き、新門司~神戸航路に就航するのは「やまと」だ。

■「やまと」の命名・進水式
三菱造船は2020年1月10日、阪九フェリー向けに2隻を受注して建造中であるカーフェリー シリーズ2番船の命名・進水式を行った。

本船は、「やまと」と名付けられ、今後は艤装工事を経て2020年6月に引き渡される予定。同社が運航する既存カーフェリー4隻のうち、「やまと」の代替船として昨年8月に命名・進水した1番船「せっつ」とともに、新門司~神戸航路に就航する。

三菱重工業 下関造船所 江浦工場で行われた式典には、関係者多数が出席。阪九フェリーの小笠原 朗社長による命名に続いて、一般社団法人日本旅客船協会の船旅アンバサダーを務める小林 希さんによる支綱切断が行われた。

■「星空と海をのぞむ癒しの旅」がコンセプトに
本船は1番船の「せっつ」と同型で、長さ約195m、幅29.6m、深さ20.6m、喫水6.7m、総トン数約1万6,300トンです。旅客定員663人で、8.5mトラック約277台および乗用車約188台の積載能力があり、荷役設備として舷側ランプ扉2基、船尾中央ランプ扉1基を搭載。

船のコンセプトは「星空と海をのぞむ癒しの旅」で、内装は門司港レトロの街並みをイメージ。客室最上階である7階には開放感のある広い空間を設け、船内で一番大きな窓からは星空と瀬戸内海が眺望でき心躍るクルージングを楽しむことができる。

■在来船と比べて6%省エネ化
環境面への配慮では、新型最適船型の採用などにより在来船と比べ約6%の省エネルギーを実現。また、2020年から全海域が対象となるSOx(硫黄酸化物)の排出規制への対応策として、排ガス処理装置(スクラバー)を搭載する。

車でフェリーに乗り、ゆったりとした海の旅が満喫できそうだ。

(田原昌)