2019年「年間人気温泉地」ランキングを発表

寒い季節に行きたい旅先といえば、やはり温泉。

全国にたくさんの名湯がある中から、特に多くの旅行者を集めているのはどの温泉なのか。旅行予約サービス「楽天トラベル」が、「2019年 年間人気温泉地ランキング」を発表した。

年間の宿泊人泊数(=宿泊人数×泊数)を温泉地ごとにランキングした結果、静岡県の熱海温泉が6年連続で1位を獲得。人気ベスト5はこちら

<2019 年 年間人気温泉地ランキング> 

1位 熱海温泉(静岡県)

2位 別府温泉(大分県)

3位 草津温泉(群馬県)

4位 函館温泉・湯の川温泉(北海道)

5位 那須温泉(栃木県)

さすがに誰もが聞いたことのある有名温泉が並んでいる。中でも人気の高いベスト3の温泉地の魅力をご紹介しよう。

第1位 静岡県「熱海温泉」

首都圏からのアクセス抜群。海上花火大会は年間16回開催!

全国屈指の知名度と湯量を誇る、静岡県「熱海温泉」が 6 年連続で堂々の 1 位を獲得。

東京駅から熱海駅まで、新幹線こだま号なら50分弱で到着できるという首都圏からのアクセスの良さに加えて、多彩なレジャーを楽しむことができるのも高ポイント。伝統的なレジャー施設に加えて、熱海親水公園、スカイデッキ、ムーンテラスなど海に面した景観を活かした整備事業によって街のイメージが大きく変わったことも、観光客増加の要因。名物の熱海海上花火大会は年間16回開催(2019年実績)されている。

熱海温泉の泉質は、山側は硫酸塩泉が多く、海沿いは塩化物泉の源泉が多い。

2010年代以降は特に手軽に遊びに行ける温泉地として、若年層のグループやカップルから、子ども連れファミリー層、シニア層まで 1 年を通して人気を集めている。特に若年層が全体の成長をけん引しており、10 代の宿泊人泊数は前年同期比+33.0%(約 1.3 倍)、20 代は+16.5%(約 1.2 倍)となっている。

第2位 大分県「別府温泉」

圧倒的な湯量と源泉数の豊富さが自慢。インバウンド需要も急上昇。

2位には、大分県の「別府温泉」が同じく6年連続でランクイン。

別府温泉は、別府市内に点在する8エリアの温泉郷の総称で「別府八湯」とも呼ばれている。別府温泉はその湧出量の豊富さが全国でも群を抜いて多いことが有名。2,800以上の源泉から毎分80,000リットル以上を湧出しているので源泉かけ流しを堪能できることも人気の秘密。

別府温泉は泉質の豊富さも特徴的。掲示用泉質10のうち7種類が別府では湧いているので、1日で様々な泉質の湯に浸かることも可能だ。

大分空港から別府市までは車で40分程度かかる上、温泉エリアは市内に点在しているため、航空券と宿泊施設やレンタカーを自由に組み合わせて作るダイナミックパッケージ「楽パック」の利用が多く、前年対比+26.7%(約1.3倍)だったとのこと。

また、ラグビーW杯では隣接する大分市で5試合が開催。期間中の10月単月では+53.6%(約1.5倍)と大きく伸長。

今年、大分県で初となる外資系ラグジュアリーブランドホテル「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」が明礬温泉エリア近くに誕生。他にも10軒以上の宿泊施設の新規オープンが続いており、今後の発展が期待されている。

第3位 群馬県「草津温泉」

効能高い酸性湯、情緒溢れる風情と豊富なアクティビティ。

2018年の4位から順位を1つあげたのが群馬県「草津温泉」。

山間に広がる伝統的な温泉街の情緒。湯煙をあげる湯畑の壮観さ。草津ならではの「湯もみ」。そして近くにはスキー場やゴルフコース。夏季はジップラインやフィールドアスレチックも楽しめるなど、一年を通して温泉とアクティビティが充実しているのも人気の理由。

泉質は酸性度が高い酸性泉で、効能の高さも自慢。

2019年は、前年に好評を博した「混浴の日」を「西の河原露天風呂」で定期開催へと変更。4月には日本一の急勾配を誇る大型ジップラインが草津スキー場にオープンするなど、様々な催しや観光スポットが誕生している。

全体では、女性一人旅が前年対比+26.4%(約1.3倍)、複数旅が+18.1%(約1.2倍)と、女性の旅行客が全体の伸びをけん引していることが顕著だ。

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2019年 年間人気温泉地ランキング 概要
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集計日:2019年11月15日(金)
集計方法:楽天トラベルに登録している全国の温泉宿を対象に、以下の宿泊期間における宿泊者の人泊数(=宿泊人数×泊数)を温泉地ごとに集計。
宿泊期間:2018年11月1日(木)~2019年10月31日(木)

寒い季節を楽しく乗り切るには、温泉チャージが必須。人気温泉地ランキングは、冬の旅の参考になりそうだ。

楽天トラベル https://travel.rakuten.co.jp/

※観光情報や周辺宿情報は「マイトリップ」を参照。
https://travel.rakuten.co.jp/mytrip/ranking/onsen/

(冨田格)