ミュンヘンと言えば、9月の終わり頃から始まるオクトーバーフェストだが、そのフェストに参加しているビールのひとつが「Augstiner(アウグスティーナ)」だ。
由緒あるこのビールが飲める店はミュンヘン市内でも数カ所あるが、ミュンヘン駅にとても近い「Augustiner-Keller(アウグスティーナ・ケラー)」を紹介したい。
オーストリアやチェコなど、周辺国に向かう列車の発着地点でもあるミュンヘン駅は巨大だ。そこから歩いて10分程度の場所に、アウグスティーナ・ケラーがある。
バイエルンの象徴である青と白のチェックに、アウグスティーナの紋章がついた旗がはためいており、どの店にも下がっているランプが目印だ。
ここの店は庭が広い。駅がすぐそばにあり、目の前には大きな道路が通っているのに、まるで公園の中に来たような落ち着き。
この日は天候も良く、みんな外でビールや食事を楽しんでいた。我々も勧められて外のテーブルについた。
少し寒いような季節でも、陽がさんさんと照っていて気持ちがいい。紅葉で色鮮やかになっている庭を眺めながらの朝食やランチは最高だ。
ビールはミュンヘンらしくヴァイスと、日本ではなかなかお目にかかれない「Münchenr Hell(ミュンヒナーヘレス)」を飲む。ヘレスは非常に飲みやすく、ずっと飲み続けることのできるドリンカビリティの高いビールだ。
ある意味危険なビールではあるが、アルコール度数は高くないので身体には負担にならない。
ミュンヘンを中心とする南ドイツでは、朝から営業しているビアホールやビアハウスが多いので、朝の散歩の最後に一杯、なんて楽しみも旅ならではである。
(田原昌)