キャデラックが遅ればせながらSUV攻勢! 主力の「XT5」がさらに進化

新型キャデラックXT5は、アメリカンラグジュアリーを体現するミドルサイズSUV。今回は外装デザインの刷新とともに装備を充実させ、8速から9速へと多段化して効率向上を図ったオートマチックトランスミッションなどを採用する。

グレードによる個性も明確化し、「プレミアム」にはエレガントな外観と洗練された乗り心地、「プラチナム スポーツ」にはスポーティな外観と見た目に違わぬ走行性能を与えている。

パワートレーンは、いずれも新世代の3.6L・V6エンジン(314ps/368Nm)+9速ATを搭載。コースティング時には、気筒休止システムによって6気筒が4気筒となり、エネルギー効率を高めている。

4WDシステムのチューニングはグレード毎で異なり、「プレミアム」はあらゆる路面で安定感と快適性をキープするインテリジェントAWDを搭載し、「プラチナム スポーツ」はスポーツチューンドAWDとアクティブダンピングサスを搭載する。

外装は、年初のデトロイトショーで公開した次世代のSUVデザインをまとい、精悍かつクールな個性を強調。さらに「プラチナム スポーツ」では、ダークカラーを外装パーツに奢って個性を際立たせつつ、内装ではアルミスポーツペダルやパドルシフトなどを専用装備する。

そのほか、ウルトラビューパノラミック電動サンルーフ(サンシェード付)やBOSE製サウンドシステム、シートヒーター、クラストップの静寂性を謳うアクティブノイズキャンセレーション技術などを採用している。

運転支援システムは、歩行者にも対応する緊急時の自動ブレーキ(フロント/リア)、リアカメラ、アダプティブクルーズコントロール(「プラチナム スポーツ」のみ)など、実に20以上もの機能を標準装備する。とはいえ、ホンキで日本市場での回復を狙うなら、品質向上の事実をさらにアピールするとともに、右ハンドル仕様を導入することが絶対条件になるだろう。

■グレードおよび価格
XT5 プレミアム=650万円
XT5 プラチナム スポーツ=785万円

(zlatan)

画像元:ゼネラルモーターズ・ジャパン