令和初の年末年始が間も無くやってくる。
カレンダー通りの場合は12月28日から1月5日で9連休となることもあり、長期休暇を利用して旅行の予定を立てている人も少なくないようだ。
阪急交通社では、年末年始における海外旅行先の国別申込者数を調査。現時点での人気旅行先ベスト 10を発表した。文化が異なる各国の年末年始事情も合わせてご紹介しよう。
◾︎2019-2020年 年末年始の海外旅行先ランキング
まずは、現時点での調査結果をご紹介しよう。
01位 台湾
02位 イタリア
03位 スペイン
04位 中国
05位 エジプト
06位 ドイツ
07位 オーストリア
08位 ベトナム
09位 フランス
10位 イギリス
対象:2019年12月31日の宿泊を含む海外ツアー
*滞在先が複数国にわたる場合、必ずしも12月31日にその国に滞在、宿泊しているとは限らない。
*ランキングは調査時点のもの。
近年、旅行先として大人気の台湾は、年末年始も1位に。また、イタリア、スペインをはじめとしたヨーロッパが、10位中に6か国もランクインした。昨年申込者数を伸ばし、同ランキングで4位になったエジプトは、今回も5位と上位を維持、人気が定着していることをうかがわせた。
それでは、ベスト10各国の年末年始のお楽しみを上位から紹介していく。
◾︎01位 台湾 台北101から放たれる花火は必見!
台湾でもっとも有名なカウントダウンイベントは、首都・台北市のシンボルである高層タワー「台北101」の高層階から放たれる花火。ライブやセレモニーも行われ、毎年多くの人で賑わっている。台北市の大晦日は公共交通機関が終夜運転されているので、時間を気にすることなくカウントダウンイベントに参加できるのも嬉しいポイント。
また、台湾では年明けまでクリスマス・イルミネーションをしているところが多く、少し遅れたクリスマス気分も味わえそうだ。パワースポットとして有名な龍山寺や保安宮などの寺院に初詣に行くこともできる。
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◾︎02位 イタリア 花火に爆竹が鳴り響く、賑やかなカウントダウン
イタリアの大晦日は、カウントダウンで花火が打ち上げられ、新年を祝う爆竹が鳴り響くなど、華やかな雰囲気で盛り上がることが有名だ。また「CENONE(チェノーネ)」と言われるディナーを家族や友人と食べて過ごすことが一般的。定番料理のレンズ豆には、食べるとお金がたくさん入ってくるという言い伝えがある。他にも、豚足のソーセージやパン生地にトマトとモッツアレラチーズなどを入れて揚げたパンツェロッティが有名だ。
元日はどこのショップも閉店しているが、2日からは通常通り営業する店もある。交通機関は減便されるも動いているので、移動手段に困ることはなさそうだ。
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◾︎03位 スペイン 12回鐘を鳴らし、12粒の葡萄を食べて新年を祝う
スペインの大晦日は、0時ちょうどに鐘を12回打ち鳴らして新年を祝う。その鐘に合わせて12粒のブドウを食べると幸せになれるという習わしがあり、年末になるとスーパーや屋台にブドウが並び壮観だ。
カウントダウンイベントは各地で開催され、マドリッドのプエルタ・デル・ソル広場は例年入場規制がかかるほどの混雑ぶり。参加したいならば早めに会場入りするのがおすすめ。スペインの特定地方で作られるCAVA(カバ)と呼ばれるスパークリングワインを片手に、花火や音楽を楽しめる。バルセロナのモンジュイックの噴水前で行われるカウントダウンイベントも毎年多くの人を集めている。
大晦日から元日にかけては、営業していないショップや観光スポットも多い。交通機関もダイヤを変更して運行されるのでご注意を。
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◾︎04位 中国 いつもと変わらぬ街が楽しめる中国の年末年始は狙い目
中国では旧正月(春節)を盛大に祝うため、12月31日・大晦日は街は平日とさほど変わらない。ほとんどのショップが営業しているので、観光や買い物は十分に楽しめる。
しかし大晦日の夜は、日本と同じように除夜の鐘をつく寺もある。上海にある「龍華寺」では参拝客に「年越し麺」を振舞っているので、年越しそばの代わりにいただく、というのもおすすめだ。
また、中国では旧正月を迎える時期(1月下旬~2月中旬頃※)までクリスマスの飾りつけがそのままにされるので、華やか雰囲気を楽しめそうだ。旧正月はほとんどのショップが閉店するし、交通機関は新暦の年末年始以上に混雑するので、年末年始の中国への旅は狙い目だ。
※太陰暦の春節は1月下旬~2月中旬の間で毎年日程が変わる。
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◾︎05位 エジプト ピラミッド越しに拝む初日の出は感動必至
ピラミッドや神殿など古代エジプトの遺跡、ナイル川クルーズなど、他では見られない光景が味わえることで人気のエジプト。目立ったカウントダウンイベントはないが、ピラミッド越しの初日の出を拝めるられるのは、エジプトでしかできない貴重な体験だ。外国人観光客が多く利用するホテルなどでは、イベントや特別メニューを用意しているところもある。
大晦日や元日でもほとんどの観光地やショップは営業しているので、年末年始のまとまった休みに訪れるのにはおすすめは。12月のエジプトは長袖Tシャツなどが適した過ごしやすい気候だが、急に気温が落ち込むこともあるので上着やセーターは鞄に入れておきたい。
夜の外出には少々注意が必要だが、阪急交通社では添乗員や現地ガイドが付き、安全面にも気を配ってくれるとのことで安心できそうだ。
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◾︎06位 ドイツ おみくじ代わりにブライギーセンで新年の運を占う
ドイツ・ベルリンのブランデンブルグ門では、周辺2kmに渡ってカウントダウンのイベント会場が設置される。地元の人だけでなく、例年海外から多くの観光客が訪れ、カウントダウンを楽しんでいる。
ドイツの大晦日の定番は、スプーンにのせた鉛を溶かして、水に注ぎ、その形によって運勢を占うBleigiessen(ブライギーセン)。初詣のおみくじ代わりにチャレンジするのも楽しそうだ。
また大晦日と元日のみは個人で花火を打ち上げることが許されていて、ここぞとばかりにあちらこちらから花火が打ち上げられる。明け方まで花火や爆竹の音が途切れることはないので、にぎやかな大晦日を過ごせそうだ。
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◾︎07位 オーストリア 人が集いワルツを踊る優雅なカウントダウン
ウィーンでは各所でカウントダウンイベントが開催され、集まった人たちがワルツを踊るなどして大晦日の夜を楽しんでいる。特に人気なのは市庁舎前広場で、特設ステージでライブが行われたり、年明けの瞬間には打上花火が上がったりと大変な盛り上がりを見せる。
他のヨーロッパ諸国同様に、オーストリアも大晦日の夜に花火や爆竹を打ち鳴らす習慣があるので、明け方までお祝いムードが続く。
なお、年末年始にはクリスマスマーケットは終了しているが、ニューイヤーマーケットが開催されており、縁起ものとされるブタの置物や四葉のクローバーなどが購入できる。
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◾︎08位 ベトナム 半袖で過ごせる温暖な街で朝まで呑み明かそう
ベトナムも中国などと同じく太陰暦の旧正月を祝う習慣のため、12月31日の大晦日はそれほど重要視されていない。昼間は通常と変わらずに街は動いており、夜になると酒を飲んで盛り上がるといった過ごし方が一般的。
とはいえ、打上花火や野外コンサートなどのカウントダウン・イベントは行われる。各会場周辺やホーチミンのメインストリートでは、たくさんの人出があり、道路は大渋滞する可能性が高い。タクシーもつかまりにくくなるが、ベトナムは夜でも半そでで過ごせる暖かい気候なので、明け方まで屋台で飲み明かすのもおすすめだ。
観光地やショップなど元旦は休みが多いが、2日から通常営業。中には新春セールを行う店もあるのでショッピングも楽しめそうだ。
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◾︎09位 フランス 凱旋門のプロジェクションマッピングは必見!
パリのシャンゼリゼ通りでは、大晦日は歩行者天国となり、ヨーロッパで最大級のカウントダウンイベントが行われる。年明けの瞬間には凱旋門にプロジェクションマッピングが投影され、花火が打ち上がり、フランス語での新年のあいさつ「Bonne annee!(ボナネ!)」の声が飛び交う。
公共交通機関は終夜運行しており、12月31日17時から1月1日12時までは無料で利用できる(一部閉鎖する駅もある)。元日はほとんどの観光スポットがクローズしているが、カフェやレストランは営業しているところもあるとのこと。
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◾︎10位 イギリス 元旦の「ニュー・イヤーズ・デイ・パレード」は必見!
イギリスの大晦日と言えば、テムズ川で行われる花火大会が有名だ。花火鑑賞エリアは有料のチケットが必要だが、堤防周辺にも人があふれ、周囲はお祭り騒ぎになる。テレビ中継も行われるので、混雑が苦手な人はホテルでのんびりテレビで楽しむのも良さそうだ。
カウントダウンの後は友人とパブなどで飲み明かすという人も多く、ロンドンの地下鉄は終夜運転を行う。また、大晦日の23時45分~元旦4時30分の間は無料で利用できる(一部閉鎖する駅もある)。
元日のロンドンでは、30年以上続く「ニュー・イヤーズ・デイ・パレード」に注目だ。正午にベイカーストリートからスタートして、街の中心部約3.2kmのルートをおよそ3時間半に渡ってマーチングバンドやチアリーディングなどが練り歩き壮観だ。
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日本の年越しとは一味も二味も違う体験ができる海外でのカウントダウン。せっかくまとめて休みがとれる年末年始なのだから、検討してみる価値がありそうだ。
阪急交通社
▼年末年始の海外旅行・ツアー特集
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▼阪急交通社の海外旅行・ツアー
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▼阪急交通社 旅行サイト
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(冨田格)