新型S60は、昨年10月にデビューした「V60」と同じく、新世代プラットフォームのSPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)を採用。全長4,760×全幅1,850×全高1,435mmというボディサイズは、実はまったく同じ。
先代モデルからは125mm長く、15mmスリムで、45mm背が低いスタイルは、より伸びやかで美しく、ダイナミックな走りを予感させる。また、FF(前輪駆動)ベースであることに加え、ホイールベースを100mm延長して後席の快適性を向上させている。
洗練の域に達しているデザインでは、北欧神話のトール神が持つハンマーをモチーフとしたT字型のLEDヘッドライトをはじめ、シャープなショルダーライン、スピード感を感じさせるC字型が向かいあった形状のLEDテールライトなど、新世代のボルボ車に共通するモチーフを採用している。
シンプルで無駄がなく、それでいて上質感があるのはインテリアも同様で、まるで北欧家具に囲まれたリビングのような居心地の良さを感じさせてくれる。
フロントシートは最上級の90シリーズと同じ機能を有し、上級グレードの「インスクリプション」ではマッサージ機能やベンチレーション機能も標準装備となる。
ボルボのセダンとして初採用のチルトアップ機構付き電動パノラマガラスサンルーフ(オプション)もこだわりのアイテムで、閉じているときには濃色ガラスによって不快な眩しさを抑え、開け放てばさらに爽快感あふれる空間へと一変させる。
パワートレーンは、2種類の直噴ガソリンターボとPHEV(プラグインハイブリッド)という合計3機種を用意。ワゴンのV60に設定される最上級グレード「T8」の設定はなく、「T8 POLESTAR ENGINEERED(ポールスター エンジニアード)」として限定30台が導入されたものの、発売初日に完売している。
いずれも2.0Lの直噴ガソリンターボを搭載する「T4」と「T5」は、前者が190ps/300Nm、後者が254ps/350Nmを発揮し、駆動方式はFFを組み合わせる。「T6」は、ターボとスーパーチャージャーのダブル過給で253ps/350Nmを発揮するエンジンで前輪を駆動し、87ps/240Nmの電気モーターで後輪を駆動するAWDとなる。
運転システムは、V60から新たに導入した対向車対応機能を含む、ボルボ自慢の「インテリセーフ」を標準装備する。
■グレードおよび価格
S60 T4 モメンタム=489万円
S60 T5 インスクリプション=614万円
S60 T6 ツインエンジン AWD インスクリプション=779万円
S60 T8 ポールスター エンジニアード(限定30台が完売)=919万円
(zlatan)
画像元:ボルボ・カー・ジャパン
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