オーストリアの西側、氷河によって生み出された数多くの湖が存在する「Salzkammergut(ザルツカンマーグート)」。その最奥にあるのが、Hallstatt(ハルシュタット)である。
大きな湖と山の間にぽつんと存在する街は、古より岩塩で栄えていた。
湖に沿って細くつながる街の景色を堪能しながら、外界と道路でつながっているエリアにたどり着く。ハルシュタットに車で来たい人がやってくる場所だ。
そのエリアのすぐそばに、山の上へと登れるケーブルカーがある。頻繁に往復しているので、行ってみよう。
ハルシュタットの街や湖を眼下に、そして山の紅葉を見ながら一気に登っていく。この景色を見ているだけでも乗る価値がある。
終点に着くと、ずっと先の方に見えるのが塩坑の入り口だ。岩塩を採掘していた歴史や、非常に長い滑り台を体験できる「塩坑めぐり」が人気。時間がある人は立ち寄ってみることもオススメ。
ケーブルカーの駅から少し上ったところに、山から飛び出すようにして三角形の展望台がある。高所が苦手でなければ、ぜひとも行って記念撮影を。
眼下には山に囲まれた美しい湖が広がり、真下にはハルシュタットの街や教会が見え、対岸には別の街とここまで来るのに乗ってきた列車の駅が小さく見える。
素晴らしい景色と綺麗な空気!
ここでのんびり眺めていたいなら、ぜひ頂上レストラン「Rudolfs Turm」で昼食やカフェを楽しみたい。
「グラーシュ」やウィーンの名物である「カイザーシュマーレン」も美味しかった。青空の下で乾杯するビールも最高!
オーストリア名物の料理に舌鼓を打ちながら、ハルシュタットの景色を堪能できる最高のレストランだ。
美しい景色に紅葉。時間を忘れて眺めていたい、心が洗われるような雄大な景色だった。
(田原昌)