南ドイツの中心、ミュンヘンの空港に程近い街Freising(フライジング)。ミュンヘンに到着する時間が遅い時は、大変助かる便利な街である。
ミュンヘンの空港からバスに乗り、「Freising Bahnhof(フライジング駅)」に到着。そこから歩いてホテルに向かうのだが、とても綺麗に整備された街なのでスーツケースも運びやすい。
夜中ではあったが特に危険を感じさせるようなこともなく、非常に安全だった。
夜中の到着でも快く対応してくれた「Hotel Bayerischer Hof Freising(ホテル バエリッシャーホフ フライジング)」。ホールにはピアノと図書室があり、まるで中世の館のよう。
そういった古い建造物を使っているホテルだとエレベーターがなくて苦労することもあるが、ここでは後に設置したらしく、問題なくスーツケースを運び入れることができた。
歴史を感じさせながらも、ゆったりとくつろげる部屋。窓を開ければ、目の前がメインストリートだった。
しかし夜中に騒いでいる人もなく、旧市街のため車もほとんど走らないのでとても静かだ。
ホテルに宿泊する際、楽しみのひとつはやはり朝食。ホテルに付属しているレストランが、朝食会場となっている。
窓にはこの街の古い職業を描いたステンドグラスが飾られ、椅子やテーブルもアンティークな雰囲気を醸すマホガニー調。落ち着きがあって美しい。
木彫りのライオンや鉄製の動植物のパネル、そして南ドイツらしい、ホップ(ビールの原料)のランプシェードが興味をそそる。
食事も、チーズやシンケン(ハム)がとても豊富で美味しい!パンの種類が多いのもドイツらしいが、残念ながら全種類には手が出なかった。
コーヒーや紅茶などの温かい飲み物は、席につくと聞きに来てくれる。ウィーン風のコーヒーで身体が温まった。
今回、ちょうど台風19号が上陸するときに出国することになっていて、こちらは大変不安だった。その旨をあらかじめ伝えておいたところ、「地震に台風と、日本の苦労はもう十分ですよ!無事に来られることを祈っていますので、どうぞ安全な旅を」というメールが届いた。
優しい言葉にほっとする。こういうホテルにこそ、宿泊する事をオススメしたい。
(田原昌)