開幕前の予想をはるかに覆す盛り上がりぶりで、日本中を熱狂させているラグビーワールドカップも、いよいよ決勝戦と3位決定戦の2試合を残すのみ。
W杯ロスに襲われる方も激増しそうなこの時期に、悲願のベスト8進出を実現させた日本代表「ブレイブ・ブロッサムズ」の選手たちを追いかけたメモリアル・フォトブックが発売された。
◾︎SNS時代だからこそ感じる紙媒体のありがたさ。
ラグビーワールドカップ2019日本大会がここまで盛り上がった要因は、TVメディアでの報道はもちろんだが、SNSが果たした役割は実に大きい。
今までラグビーに興味なかった人たちも、毎週末に行われた日本戦のテレビ中継に熱狂し、その後の1週間はSNSに流れてくるラグビー関連情報に目を通す。するとラグビーの知識がどんどん身につき、さらにラグビーが面白くなってくる。
こんなループでラグビーにハマる人が増え、日本中を巻き込む熱狂が生まれてきた。
大きな熱を生み出せる力を持つSNSだが、そこに流れていく情報量は膨大であり、常にトレンドは変わり続けていく。W杯が終われば、次に新たな熱狂が生まれていくのはSNSの宿命と言えるだろう。
SNSは、「新たな熱」を生み出す力にはなるが、「記憶」を留める力はない。「記憶」を留める力を持つのは、紙媒体に他ならない。
2019年9月20日から約7週間、日本中を熱狂の渦に巻き込んだラグビーワールドカップ2019日本大会を。『RUGBY JAPAN メモリアルフォトブック 日本代表 激闘の軌跡』は、その熱い「記憶」を鮮明に思い起こす装置をなるだろう。
◾︎日本代表熱戦の全記録
世界文化社が10月29日に発売した『RUGBY JAPAN メモリアルフォトブック 日本代表 激闘の軌跡』は、日本代表の激闘を追ったメモリアルフォトブック。
開幕戦となったロシア戦から、アイルランド戦、サモア戦、スコットランド戦のプール戦4試合はもちろんのこと、初のベスト 8進出となった10月20日の準々決勝・南アフリカ戦までも撮影して収録。今大会のヒーローたちの勇姿を豊富な写真で振り返ることができる。
必見は、注目4選手にスポットを当てた「スーパースター・クローズアップ」。
ジャッカルの代名詞となった姫野選手は、今大会の印象的なシーンのみならず、帝京大学時代や社会人1年目の懐かしいお宝写真も掲載。姫野選手の人物像に迫る記事も必読。
福岡選手、田村選手、トンプソン選手の戦う男たちが時折見せる魅力的な笑顔の写真も交え、印象的な写真が満載。
その他、日本代表全31選手を紹介する「英雄31人の肖像」、日本代表5試合のレビュー「日本代表、激闘の記憶」、5試合の全記録、ジョセフHCほか“ONE TEAM”のスタッフなど、2019年W杯日本代表選手の魅力がギッシリ詰まったまさに「永久保存版」の一冊だ。
2019年秋を代表する男たちの勇姿、そして笑顔も満載のフォトブックは、W杯ロスの心の空洞を埋めるのに役立ちそうだ。
RUGBY JAPAN メモリアルフォトブック 日本代表 激闘の軌跡
発売中
定価:1,000円+税
https://www.amazon.co.jp/dp/4418191356/
(冨田格)