2年前に登場した先代JCWクラブマンならびに先代JCWクロスオーバーは、当時の史上最強モデルとして231ps/350Nmを発揮していたが、今回はかなり突き抜けた進化を遂げている。
新開発の2.0L直噴ターボエンジンは、強化クランクシャフトや専用ピストン、ターボチャージャーなどのハード面を一新し、最高出力306ps/5,000rpm、最大トルク450Nm/1,750-4,500rpmを発揮する。繰り返しになるが、先代比で75ps/100Nmも向上している。
結果、0-100km/h加速はJCWクラブマンが先代比で1.4秒も速い4.9秒、JCWクロスオーバーは同じく1.5秒も速い5.1秒をマークし、最高速度は250km/hまで引き上げられた。
トランスミッションは最新のロックアップ機構による優れたトルク伝達を特長とする新開発の8速ATを組み合わせ、サーキットにおいても俊敏かつ爆発的なパフォーマンスを発揮する。
また、4輪駆動システムは新たに採用したフロントアクスルの機械式ディファレンシャル・ロックとDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)の組合せによって、雨天時などのコーナリング時でも、駆動力を的確かつ安定して路面に伝達する。サーキットでのスタート時には、ローンチ・コントロールが威力を発揮するだろう。
レーシーな内外装デザインも新しくなっている。JCWクラブマンのベース車は、時同じくしてマイナーチェンジを受けた「新型MINIクラブマン」となる。
外装では、10mm大径化した95mmのツインパイプエキゾーストシステムや大型化したエアインテーク、前後スポイラー、専用の19インチアルミホイールなどを採用し、標準MINIとは明らかに異なるオーラを漂わせる。
一方の内装では、シートの縁取り部分が赤からグレーに刷新されたJCWスポーツシートやショートタイプのシフトノブ、特別な形状のサムレストがグリップ感を高めるスポーツステアリングなどを標準装備する。
■グレードおよび価格
MINI John Cooper Works クラブマン=568万円
MINI John Cooper Works クロスオーバー=605万円
(zlatan)
画像元:BMWジャパン
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