南極調査ROVと“G-SHOCK FROGMAN”のコラボレーションウオッチ

落としても壊れない強靭な腕時計といえば、カシオ計算機の生み出したG-SHOCKシリーズが頭に浮かぶだろう。1983年のデビュー以来、多くの男たちの腕をタフに飾ってきた。

標準仕様の耐衝撃に加え、防塵、防泥、防錆、方位・温度計測など、用途に応じた様々な機能が搭載されたシリーズがラインナップされているが、見逃せないのは「海の強者」を自認するダイバーズウォッチ”G-SHOCK  FROGMAN”シリーズだ。

その”G-SHOCK  FROGMAN”シリーズから、 南極調査ROVとコラボした新アイテムが登場するという。

◾︎小型水中無人探査機ROV(Remotely Operated Vehicle)

2018年1月、東京海洋大学は国立極地研究所と共同で、小型水中無人探査機ROVを使用した南極大陸の湖沼生態系調査を行った。この調査用に独自に開発された南極調査ROVは、氷と湖底の狭い隙間にも侵入して観測するため、堅牢かつ小型・軽量であることが必須、「1gでも軽く」を開発目標に極限環境で安定動作するデバイスの選定が行われた。

そこで、コンパクトながら、姿勢が安定しない水中でも正しい方位計測ができ、高い耐衝撃性・防水性を誇る“FROGMAN”が、南極調査ROVの航法計器(深度計・方位計)として採用された。

極寒の水中にさらされながらも、調査は成功を収めた。南極調査ROVの開発を行った東京海洋大学・後藤慎平助教は
「今回の南極湖沼調査は、極限の環境にも屈しない“FROGMAN”がなければ成功しなかった」
とコメントしている。

南極調査用の小型水中無人探査機(南極調査ROV)

南極調査ROVの前方に取り付けられた“FROGMAN”

◾︎G-SHOCK FROGMAN『GWF-D1000ARR』

『GWF-D1000ARR』は、この南極調査ROVの深度計・方位計として “FROGMAN”が採用されたことをきっかけに実現した。

ベースモデルには、南極調査ROVに実際に取り付けられた「GWF-D1000」を採用された。

南極調査ROVに用いられているレッド・ブラック・オレンジ・ブルーのカラーリングが時計全体に施され、文字板のインジケーターとサイドボタン・センサーカバーのブルーは、機体を駆動する4つのスクリュー(プロペラ)が表現されている。

さらに、裏蓋・バックライト・バンドなどには、南極大陸のシルエットがあしらわれ、極寒の水中を猛進する南極調査ROVの勇敢さが存分に感じられる極上の仕上がりとなっている。

過酷な南極の海中でもミッションを完遂させられるタフなダイバーズウォッチ『GWF-D1000ARR』。海を愛する強い男たちの頼りになりそうだ。

GWF-D1000ARR

130,000円+税
2019年10月11日発売

G-SHOCK 公式サイト https://g-shock.jp/

(冨田格)