夕日の見える美術館、島根県立美術館の開館20周年を記念の企画展「黄昏の絵画たち」開幕

秋の美術館巡りに、夕日も堪能できる「島根県立美術館」がお薦め。

「日本の夕陽百選」にも選ばれ、宍道湖に沈む美しい夕日を堪能できる島根県立美術館では開館20周年を記念して、夕日をテーマとした企画展「黄昏の絵画たち 近代絵画に描かれた夕日・夕景」を開催。

 

■幅広いジャンルの夕景を堪能

展覧会では誰もが心動かされる「夕日・夕景」というテーマに注目し、西洋と日本の近代美術に見られる夕景表現を紹介。

ミレー、ルソーらのバルビゾン派やモネ、シスレーらの印象派、明治期に来日したフォンタネージの影響を受けた高橋由一らの油彩画をはじめ、「朦朧体」と呼ばれた菱田春草の日本画や、明治中期に流行した大下藤次郎らの水彩画、さらに吉田博、川瀬巴水らの版画表現まで、約180点にも及ぶ幅広いジャンルの夕景を堪能できる。

■開館20周年記念展 黄昏の絵画たち -近代絵画に描かれた夕日・夕景-

開催期間:2019年9月4日(水)~11月4日(月・振休)※休館火曜(10/22は開館)

会場:島根県立美術館

時間:9月(10:00~夕日が沈んでから30分)、10月〜11月(10:00~18:30)※入場は閉館時刻の30分前まで

料金:一般1,000円

 

■展覧会のみどころ •「黄昏の美術史」の一端に迫る

これまであまり紹介されたことのない「夕日・夕景」をテーマにした展覧会。19世紀から20世紀にかけての西洋と日本の絵画と版画を多数展観し、「黄昏の絵画たち」の豊かな世界をひもとく。

(左)テオドール・ルソー《樫のある風景》制作年不詳 山梨県立美術館(右)クロード・モネ《サン=タドレスの海岸》1864年 栃木県立美術館

 

■西洋と日本の近代美術を代表する画家が勢ぞろい

ターナー、ミレー、モネ、シスレー、ルドン、藤島武二、黒田清輝、菱田春草など、80作家の作品が一堂に集まる。

(左)高橋由一《芝浦夕陽》1877年 金刀比羅宮(右)和田英作《渡頭の夕暮》1897年 東京藝術大学

 

■夕日・夕景を描いた名品約180点を展示。前後期で大幅に展示替えも

40を超える国内美術館から、夕日・夕景を描いた名品ばかり180点を展示。約4割の作品を前後期で入れ替える。

前期展示:9月4日~10月7日

後期展示:10月9日~11月4日   ※一部、前後期日程以外にも展示替えがある

(左)ジョン・コンスタブル《ハムステッド・ヒースの木立、日没》1821年 静岡県立美術館【展示期間】9月4日-9月9日

(右)ジャン=フランソワ・ミレー 《夕陽》1867年頃 ひろしま美術館【後期展示】10月9日-11月4日

■来場者プレゼント

島根県立美術館は、当日の日没時間にあわせ比較的遅くまで開館しているユニークな美術館。そんな美術館にちなみ、16:00以降の来場者には、オリジナルミニノートをプレゼント。

島根での夕刻は、絵画で見る夕日と宍道湖に沈む夕日、どちらも愉しめる島根県立美術館へ出かけてみては。

展覧会特設サイト:https://tasogare2019.jp/

(MOCA.O)