大垪和西棚田と棚田米を使用した卵かけご飯専門店「食堂かめっち。」

日本の棚田百選にも選ばれる岡山県久米郡美咲町にある大垪和西(おおはがにし)の棚田。

瀬戸内地域で最大規模の棚田で、標高400mの山間地に鉢状に広がっている。棚田ならではの模様が描く景観はどこか懐かしく、四季を通じて美しい。

 

大垪和西の棚田は周回して見学ができる順路が整っている。棚田を1周できる5.2キロの自動車道路があり、棚田間近を散策できるウォークコースも設けている。

これから秋に向けては実りを迎えた稲穂が金色に輝く風景は見事だ。場所によっては一斉に咲き乱れる彼岸花の朱色とのコラボが見られる。

 

美咲町では同町出身で、明治時代を代表するジャーナリスト岸田吟香が「たまごかけごはん」を愛好し、日本に広めた説があること、町内に西日本最大級の養鶏場があることから〝たまご〟をキーワードにした町おこしが始まったという。

「食堂かめっち。」はそんな町おこしから平成20年にオープンしたたまごかけごはん専門店。

日々産みたてのたまごを仕入れ、美咲町内の棚田米をごはんに使用。醤油や味噌などの調味料のほか器も特産品の「桜湖焼」を使用するというこだわり。

 

店舗前にはウェイティングシートがあり順番待ちが常。シートに名前を記入し、自販機でチケットを購入して呼ばれるまで待つ。

メニューは、卵・ご飯・みそ汁・漬物がセットになった「黄福(こうふく)定食」、手作りのトマトソースがかかる「黄福のオムレツ」、甘くてやわらかいだし巻きたまご「黄福巻き」、特産の黄ニラをとじた「黄(気)になる卵とじ」など。「黄福定食」はご飯1杯に付き卵1個のお代わりし放題。

順番が来たので店内の席に座りチケットを渡すと待つ時間もないほどすぐに定食がやってくる。

 

ふっくらと炊かれたごはんに新鮮なたまごを割り入れると、色の濃いぷっくりとした黄身が食欲をそそる。醤油ダレを回しかけていただくとまさに黄福(幸福)の味。

 

醤油ダレはのり、ねぎ、しその3種類。

 

おなかがいっぱいになってももう少しだけ食べたいと思ったら、「ごはん少なめ」でお代わりもできる。

黄金色の棚田鑑賞と棚田米のたまごかけごはんをいただきに美咲町を訪ねてみては。

 

食堂かめっち。 住所:岡山県久米郡美咲町原田2155

 

(小椚萌香)