【日本一の星空】長野県阿智村 日本一の星空短編映画祭 by ShortShorts 開催

最高の星空を見たいならば、街の光が届かない山の上の暗闇を目指すべきである。

平成18年に、環境省が実施した全国星空継続観察で「星の観察に適していた場所」の第一位に選ばれた長野県の南端、豊かな自然に囲まれた阿智村は、まさに星空を堪能するための土地と言えるだろう。

毎年4月中旬から10月中旬にかけて、村内にあるスキー場「ヘブンスそのはら」を舞台に『天空の楽園 ナイトツアー』という、星空を堪能するためのイベントが行われている。さらに9月には、日本一の星空とショートフィルムを楽しめる『日本一の星空短編映画祭 by ShortShorts』が開催されるという。

大自然とカルチャーを同時に堪能できる興味深いイベントをご紹介しよう。

◾︎2つの会場で星空を堪能できる『天空の楽園 ナイトツアー』

適度な高度で澄んだ空気、山々に囲まれた阿智村から見る満天の星空は、息をのむ美しさと評判だ。『天空の楽園 ナイトツアー』は村内の2つの会場から、その美しい星空を堪能できる。

会場の1つは、村内にあるスキー場「ヘブンスそのはら」。全長2,500m、所要時間約15分のゴンドラで標高1,400m地点まで暗闇を進み、街の光が届かない山頂で満天の星空とガイドによるトークを楽しむという内容になっている。昨年度は約14万人が来場した。

天空の楽園 WEBサイト http://sva.jp/

そしてもう1つの会場は、昨年7月に誕生した新たな星空観賞施設「日本一の星空 浪合パーク」。ここには、星空を鑑賞する公園エリアと、約200名収容の映像投影ホール&星空観賞グッズを扱うショップ&レンタルショップを併設する建物があり、毎晩の星空鑑賞会を中心に、写真撮影会など様々なイベントが行なわれている。

浪合パーク WEBサイト https://namiai-park.com/

 

◾︎満天の星空×短編映画

この2会場で今年7月に、世界の短編映画の秀作を集めた映画祭が開催された。それが『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2019 in 阿智 -日本一の星空映画祭-』だ。

このイベントは、1999年より開催している米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」を中心に、各種上映イベント、作品配給、作品製作、企業や行政などとのコラボレーションプロジェクトを展開しているショートフィルム(短編映画)の総合ブランド「SHORTSHORTS」とコラボレーションしたもの。9日間の会期に約6,000名が来場して、満天の星空と短編映画を堪能したという。

『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2019 in 阿智 -日本一の星空映画祭-』の反響も大きく、さらに多くの方に”満天の星空×短編映画”を楽しんでもらうべく企画されたのが『日本一の星空短編映画祭 by ShortShorts』だ。

満天の天の川が観測できる7月の星空も美しいが、中秋の名月(今年は9月13日)に向けて月が膨らんでいく秋の夜空は一味違う美しさを期待できる。酷暑に晒された心と体を澄み切って清涼な空気の中におき、大自然とカルチャーのコラボで夏の疲れを癒してみるのも、秋の初めの粋な夜の過ごし方である。

 

 

日本一の星空短編映画祭 by ShortShorts

日程:2019年9月2日(月)~9月8日(日) 7日間
会場:
①天空の楽園日本一の星空ナイトツアー会場(富士見台高原ロープウェイ ヘブンスそのはら) 長野県下伊那郡阿智村智里3731-4
②日本一の星空 浪合パーク会場   長野県下伊那郡阿智村浪合1192-356

WEBサイト http://info.sva.jp/star-film-festival/

 

阿智村といえば、pH=9.7でとろっと滑らかであたたかな化粧水に浸かっている様で美肌の湯だと評されている「昼神温泉」も忘れてはならない。