有馬温泉の温泉寺の門前に建つ「有馬ロイヤルホテル」

「有馬ロイヤルホテル」は有馬温泉駅を降りて賑わう温泉街を通り、有馬山 温泉禅寺(通称 温泉寺)へ続く階段を登り切った場所にある。

温泉寺は、薬師如来の導きで有馬温泉を訪れた僧・行基が奈良時代に建立した寺。阪神淡路大震災で被害を受け2009年に修復された鐘楼がホテルの前に建っている。

温泉ではないがゆっくりと入れる露天風呂付の和室やグループでも利用できる二間続きの和室、マッサージ機付きの和室など純和風の部屋が揃う。

大浴場は男女ともに、熱湯と適温の浴槽のある内湯と金泉の露天風呂が用意されている。金泉の露天風呂は平成16年の完成だそう。赤茶色の金泉は強塩泉でとてもよく温まる泉質。

夕食は有馬温泉創作料理コンテストで金賞・銀賞を受賞したホテル自慢の料理人が腕を振るうオリジナル懐石料理を部屋でいただく。

季節の素材をふんだんに使った基本の会席料理で、献立表のお題は「秋風月」。前菜から、椀替り、造里、合肴、焼肴、酢肴、台物、煮物、涼鉢、留椀、食事、香物、果物とフルコース。

和食のコースは器の色形も様々で、蓋つきの器は開けるときのわくわく感も感じられるのが楽しい。

お造りは新鮮な海の幸5種が色鮮やか。地元のブランドの三田(さんだ)牛は柔らかく甘みが感じられる上等の牛肉だ。テーブルで炊き上げるご飯は山菜の釜めし。

夕食のコースは神戸牛や地元ブランドの三田牛、伊勢海老など豪華食材を使用し、ステーキ会席や、高級ご当地和牛食べ比べ、しゃぶしゃぶ、すき焼きなど料理のバリエーションも豊富。

 

朝食も部屋に用意される。たくさんの器が並び、朝食の献立表が添えてある。

この日の献立は「有馬味噌、銀泉仕込みこんにゃく、炭酸煎餅こんにゃく」、「豆乳鍋、豆腐・青菜」、「ひじき、蓮根」、「海老玉子、青味、高野、荘内麩」、「トマトサラダ、人参ドレッシング」、「焼魚・鯖、鮭、レモン」「若鶏田舎煮、厚揚げ、じゃが芋」、「山菜茶碗むし」、「漬物五種盛り」、「兵庫県産こしひかり」、「田舎みそ汁」、「香梅のり、味付のり」、「果実ゼリー」。

 

チェックアウトまでの時間にもう一度大浴場でひと風呂いただく。温泉街にも近く、おいしい食事と温泉も堪能できる宿だった。

 

住所:兵庫県神戸市北区有馬町987

有馬ロイヤルホテル:http://arimaroyal-h.com/

 

(小椚萌香)