日本人にとって、ホッとできる心地よさのある古民家。
古民家を再生し、地域全体を活性化させる古民家ホテルが、山梨県小菅村にオープンする。
■分散型古民家ホテル
ホテルのある多摩川源流に位置する小菅村は、面積の95%が森林と豊かな自然に囲まれた人口約700人の小さな村。
この美しい自然と村の文化を後世に残していくため、過疎化と空き家の課題解決と観光資源を生かせるモデルとして「700人の村が一つのホテルに。」をコンセプトに、地域全体を一つの宿に見立てる分散型古民家ホテル「NIPPONIA小菅 源流の村」をオープンする。
■ホテルと地方創生
今回はプロジェクトの第一期として、客室4室及び22席のレストランを開業。
さらに、2020年5月には、新たに古民家2棟を改修して客室2室が加わる他、中長期的には、村の中に70~100棟ほどあると言われている空き家の中から順次客室に改修し、「700人の村が一つのホテルに。」のコンセプトを実現する。
「NIPPONIA小菅 源流の村」を運営するスタッフは全員が村人であり、食材もほとんどが小菅村の農家が栽培したもの。またホテルの中だけでなく、スタッフとともに周辺の自然を散策し、自転車で村全体を巡り、村人と触れ合うことで、村全体を感じられる体験を提供する。
このホテルに泊まることが、小菅村の歴史文化や暮らしを守ることにも繋がるのだ。
■NIPPONIA小菅 源流の村「OHYA棟」
江戸時代末期から続く築150年超の地元名士の邸宅「細川邸」(主屋と長屋門、土蔵の3棟)を改修。屋号である「大屋」に因み、客室4室及び22席のレストランを「OHYA棟」と名付けた。
客室は主屋に3部屋、蔵に1部屋あり、それぞれの部屋でコンセプトが異なる、2つとないプライベート空間が楽しめる。
また、入り口の長屋門はレストランとして生まれ変わり、日本の四季をさらに6つに分けた「24sekki(二十四節気)」をコンセプトに、村の旬の食材を厳選。「生産者の顔が見える、流通していない地元の食材を使いたい」という想いから、小菅村の小生産者が作る食材を用いた料理を提供する。
「美人の湯」としても名高い小菅の温泉に浸かりながら、自然に囲まれた贅沢な旅を楽しみたい。
開業日:2019年8月17日(土)
定員:2棟4室、計10名
宿泊費:1泊夕朝食付き、一人2万5千円~
所在地:山梨県北都留郡小菅村3155-1 ※大月駅からの送迎サービスあり
予約:2019年8月1日より一休.comにて予約受付開始。
URL:https://www.ikyu.com/vacation/00050804/
(田原昌)