伊吹山で採取したボタニカルを使用!岐阜のテロワールを体現するカクテル誕生

岐阜と滋賀の県境に位置する伊吹山は、古くから霊峰として様々な神話が残されている。

その伊吹山で採取した薬草とレミーコアントローが取り扱うスピリッツ、リキュールを使用したカクテルが誕生。

■伊吹山の薬草園
伊吹山の麓、春日地区では生活に薬草を取り入れたり加工品を作ったりと、薬草文化を現代に引き継いで発達させているという、全国的にも珍しい地域。

この豊かな自然の中の薬草園に、岐阜市内の著名バー「BAROSSA cocktailier」店主の中垣 繁幸さんが訪れた。「このような薬草文化こそ岐阜のテロワール。この地域でしかできないことを大切にしていきたいです」と中垣さんは言う。

■ 伊吹大艾(イブキオオヨモギ)のドライ・ロブ・ロイ
伊吹山麓でしか収穫できない最高品質のイブキオオヨモギと檜、山岳地帯で造られる酒精強化ワインの一種「マクヴァン・デュ・ ジュラ」を合わせることでドライヴェルモットの味わいを再構築。

大麦の風味豊かな「ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ」と 組み合わせて、なめらかな酒質と心地よい余韻が楽しめる「ドライ・ロブ・ロイ」が誕生。

■ 伊吹当帰(イブキトウキ)のクリスタル トマトマティーニ
「女性の健康とリズムを守るハーブ」として知られるトウキ。これをスーパープレミアムジン「ザ・ボタニスト」と合わせ、香り高い「トマトマティーニ」に仕上げた。

■カワミドリとレミーマルタンのサイドカー
藿香(かっこう)という生薬としても知られるシソ科の薬草カワミドリは、シソやミントと同族であることを感じさせる爽やかさに加えてアニスのような甘い香りが加わった魅力的なハーブ。

このカワミドリの爽やかな香りから、フィーヌ・シャンパーニュ・コニャック特有のエレガントな香りを連想し、サイドカーのツイストカクテルを創作。

■天空の古代茶のダークモヒート
「天空の古代茶」とは「在来品種」で、春日地区で700年以上も前から栽培されているお茶。

この古代茶の生茶葉の新芽をグラスでマッシュし、ダークラム「マウントゲイ XO」の芳醇な味わいに合わせた。生茶葉のカテキンで爽やかさを演出したモヒートで、伊吹山に遺された古代種の茶葉と、バルバドス島最古の蒸留所のラムが歴史と文化を超えた絶妙のハーモニーを生み出している。

■中垣 繁幸(なかがき・しげゆき)
国内外でのカクテルコンペティションで数多くの受賞後、海外の名門バー、レストランとのコラボレーションやセミナー講師、コンペティション審査員、カクテルレシピ開発およびカクテルブックの執筆など幅広く活躍。2017年には、プロのバーテンダーが選ぶお勧めのBARランキングで全国一位に輝いた。

次回作への構想もすでに練り始めている中垣さん。新たな扉が開かれた先には、どんなカクテルの世界が広がっているのか各地から注目が集まっている。

【BAROSSA cocktailier】
住所:岐阜県岐阜市金宝町1-12 Port-A 2F
営業時間:19:00〜25:00
定休日:月曜日(月曜が祝前日の場合は火曜日)
URL:http://www.worldcocktail.com

(田原昌)