スマートフォンやパソコンなど、目を酷使している人が多い現代。
ひょっとするとあなたも「ドライアイ」や「隠れドライアイ」になっているかも?!
ドライアイ研究会では一昨年、7月3日を「なみだの日」と制定。目の健康と視力に大切な役割をもつ「涙(なみだ)」の重要性と正しい知識を社会に伝える啓発の日としている。
涙の役割や機能について知ることは、現代人の目の健康、心身の健康に欠かせない。
■涙の異常
目の不快感や目の疲れを訴える人の多くに、涙の異常がみられる。
涙の異常は失明にはつながらないが、視力の低下や変動を引き起こし、仕事の生産性を低下させ、また自覚症状の辛さは生活の質を著しく低下させて、うつなどを発症させる引き金にもなりえるのだ。
■意外と多い「ドライアイ」
意識調査を行った結果、ドライアイと診断を受けたことがある人が15%に対して、ドライアイと診断されたことがなくても、ドライアイの症状である目の乾きや目の疲れを訴える「隠れドライアイ」の人が約13.3%存在することが分かった。
質問)ドライアイと診断されたことがあるか?
質問)この1週間で次のような症状があったか?
■VDT機器ヘビーユーザーにおける症状の多さ
全体の約43.5%がVDT機器(ここではパソコン、携帯、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機器)を1日8時間以上使用している「VDT機器ヘビーユーザー」であり、その約1/3となる33.7%の人が症状を訴えている。
調査)VDT機器のヘビーユーザー数と、その中のドライアイ診断あり・隠れドライアイの比率
調査)VDT機器のヘビーユーザー数に対するドライアイ診断あり及び隠れドライアイの合計人数と全体との比率
■治療を受けている人は少ない
その一方で、診断されていても、現在、通院・治療を受けている人は全体の約31%という結果に。
目の不快感に対して行われているセルフケアは、点眼する、睡眠をとる、が多く見られたが、その他のケアはまだあまり知られていないか、活用されていない。
調査)ドライアイと診断されたことがある人で、現在、通院・治療を受けている人数の比率
質問)目の不快感を感じた時のセルフケア法
現代人にとって身近な病気となった「ドライアイ」。「なみだの日」が、涙と目の健康について考えてもらうきっかけとなることを願っている。
【なみだの意識調査】
調査方法:インターネットリサーチ
実施期間:2018年4月24日~25日
有効サンプル数:1030(男729名・女301名/コンタクトレンズ使用者26%)
年齢:20歳以上
地域:全国
なみだの日ホームページ:http://namida-labo.jp/
(田原昌)